「後から考えれば狙ってもよかったかな」小野伸二ラストプレーはチーム思いの“らしさ”あふれるフリーキック
◇サッカーJ1 第34節 浦和レッズ2-0北海道コンサドーレ札幌(3日、札幌ドーム) 【画像】両チーム選手に囲まれピッチを去る小野伸二選手 ラストプレーは“らしさ”あふれるキックとなりました。 北海道コンサドーレ札幌の小野伸二選手が、今季J1最終節に先発出場。 ベンチが交代の準備を進める中で、前半18分にフリーキックのチャンス。このキックを小野選手が託されます。 ペナルティーエリア外の角度のある左サイドの位置から、蹴り上げたボールはきれいな弧を描いてゴール前の味方のもとへパス。惜しくもネットを揺らすことはありませんでした。 その直後、プレーが止まったところで途中交代。22分間、現役最後のプレーをピッチに刻みました。 ラストプレーとなったフリーキックについて、「角度的に自分が狙える角度じゃなかったのですが、後から考えればもうあそこゴール狙ってもよかったのかなと思う」と回想。 それでも、「自分の性格上チームのことばかり考えてしまうので、どうしてもそういうひらめきに行かなかったということが、いつもそうなんですけど、試合終わった後にいつも反省しています」と笑顔で振り返りました。 ペトロヴィッチ監督の計らいで、交代をずらしてフリーキックできたことについては「あのタイミングで交代させられないとは思ったけれど」と笑って、「蹴らせてもらったことには感謝している」と話しました。 また、現役引退を発表した9月27日のインスタグラムで「僕の相棒として戦ってくれた“足”がそろそろ休ませてくれと言うので」と表現したことを引き合いに、今相棒にかけたい言葉を尋ねられます。 「言っても聞かないと思いますけど『お疲れ様』という言葉と、これで僕のサッカー人生が終わるわけでもないので、これからは違う形でサッカーとまた触れ合っていくと思う」 ファンを魅了した“ファンタジスタ”は、サッカーと共に生きる未来を終始笑顔で語りました。