【ハイライト動画あり】慶應義塾大学、開幕戦で立教大学に快勝。ラグビー関東大学春季交流大会
立教大学もスクラムで相手の反則を誘うなど、FWが力強さを見せた後の30分、SO中のグラバーキックから好機を得て、WTB長島朔良(2年)が左隅に飛び込んで5点を返した。だが、慶應義塾大学もすぐに反撃し、36分には相手ゴール前でFWがスクラムを押し込んでNO8(ナンバーエイト)冨永万作(4年)が押さえ、21-5とした。
ロスタイム、インターセプトから再び立教大学のWTB長島にトライを許したが、慶應義塾大学はキックカウンターからCTB今野が抜け出して、SH橋本がファイブポインターとなり、28-12で前半を折り返した。
後半も3分に、慶應義塾大学がゴール前で、FWにこだわりPR(プロップ)吉村隆志(4年)がねじ込んで、35-12とリードを広げた。7分、立教大学にボールをつながれ、途中出場のCTB安食龍之介(4年)にトライを許したが、18分には慶應義塾大学の武器であるモールから、キャプテンHO中山がインゴールに押さえて42-17とした。
その後、立教大学のCTB江田優太(4年)にトライを与えてしまったが、32分とロスタイムに、WTB笠原、途中出場のNO8遠矢虎太郎(4年)がトライを決め、54-22でノーサイド。試合を通してセットプレーとディフェンスで、相手にプレッシャーをかけた慶應義塾大学が、8トライを重ねて立教大学に快勝し、白星スタートを飾った。
今季、悲願の大学選手権出場を目標に掲げる立教大学の元治裕一監督が、「春、もう少しいい試合ができると思ったが、まだまだ反省点がある。見ていると止まっていた部分があったので、1人1人がもっと連続したいいプレーができるようにやっていかないといけない」と話した。
SH伊藤キャプテンは「慶應さん相手に全体的に受けてしまった。もう少しセットプレーでは優位に立てると思っていたが、(できずに)少し動揺してしまった。大学選手権に出場するためには3勝しないといけないので、そこを視野に入れて練習していきたい。まだ伸びシロがあると思うので、秋までこれからしっかり改善したい」と先を見据えた。