冬の日本海を漂流…鳥取市の海岸で保護したウミガメを展示「元気取り戻した姿を」(鳥取)
山陰中央テレビ
2024年12月に衰弱した状態で鳥取市の海岸に漂着し保護されていたウミガメが元気を取り戻し、9日から岩美町の施設で展示されています。 水槽のなかを悠々と泳ぐのは、ウミガメの一種「タイマイ」。9日から岩美町の「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」で展示されています。このウミガメは、2024年12月23日に鳥取市の伏野海岸で、衰弱した状態で漂着しているのが見つかり、「とっとり賀露かにっこ館」で一時的に保護されていました。その後、泳げるまでに回復したことから、保護に適した設備のあるこの施設に引き渡されていました。 主に熱帯から亜熱帯にかけての温かい海に生息しているタイマイですが、ついていたタグなどを調査した結果、韓国の水族館で産まれ2024年10月に放流された個体ということがわかり、日本海を北上する対馬暖流に乗って、流れ着いたとみられます。野生ではないウミガメが漂着し保護されるのは、鳥取県内では初めてとみられます。 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館・小矢野悠造学芸員: 途中で死んでしまわないかというのとか、いろいろと不安があった。ただ今は落ち着いていますので、ホッとしているという状況。鳥取県では、ウミガメはなかなかみられないものですので、ぜひお越しいただければと思います。 この施設では、展示をしながら経過観察も続けることにしていて、6月ごろをめどに岩美町の牧谷海水浴場で放流する予定です。
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