ステージ4の食道がん闘病中の西村修、8・24大仁田厚50周年メモリアル大会参戦…恩師・ドリーとタッグ結成へ
現在、ステージ4の食道がん闘病中の西村修(52)が8月24日に神奈川・富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)で行われる「邪道」大仁田厚(66)のレスラーデビュー50周年記念大会「川崎伝説2024」に参戦することが9日、分かった。 FMWの聖地・川崎で行われる同大会のメインイベントでは、大仁田にとって昨年死去した兄貴分・テリー・ファンクさん(享年79)一周忌追悼のため、兄のドリー・ファンク・ジュニア(83)が今回が最後と思われる日本のリングに上がることが既に決定。 しかし、ドリーと電流爆破で対戦したいという大仁田の希望に対し、PWF会長・ドリーの日本の代理人である大隅良雄PWF会長代理人が「電流爆破阻止宣言」を行ったところで暗礁に乗り上げていた。 しかし、この日、ドリーの弟子で現職の文京区議会議員でもある西村が主催のFMWEに対し、参戦を志願した。 西村は1998年に患った後腹膜腫瘍に続き2度目のがんとなる食道がんの闘病中だが、「24年間、ずっと私はドリーを守り続けてきました」と話し出すと、「もともと、私は(アントニオ)猪木さん、藤波(辰爾)さんに憧れてプロレスラーのキャリアをスタートさせました。しかし、どんどんと、ドリーに対する尊敬の念が膨らんでいき、2000年8月、フロリダに住んでいたドリーに直談判して、弟子入りすることができました」と続けた。 その上で「私の住んでいたタンパから1時間半の道のりをドリーの元まで通い、時間無制限でリング上で鍛えていただいた日々は、なにものにも代えがたい時間でした。誰一人行動しない中、自分の尊敬する人に弟子入りする―。私は行動した。その結果、得たドリーとの師弟関係を24年間大切にしてきました」とドリーへの尊敬の念と思い入れを語ると、「大仁田さんがドリーを電流爆破のリングに誘った。ドリーが電流爆破のリングに上がるか、できるできないかは私の判断することではない。止めることはしません。師匠が電流爆破をやると言ったら、私は体を張って彼を守るのみです。ドリーを守るため、8月24日川崎大会に参戦させてください」と、8・24メイン参戦を志願した。 FMWEはこれを即座に承諾。大仁田は西村参戦決定を受け、「舞台は整いつつある。かつて俺がテリーと戦った川崎球場で、テリーの一周忌にドリーが電流爆破のリングに上がる。きっと、テリーは俺たちを空から見てるよ」と、不敵に笑った。 8・24川崎は「俺にとっての原点が川崎球場というのは絶対ある」と言い切った大仁田にとって、50周年を彩る大規模大会。ドリーは2019年11月に行われたザ・デストロイヤーさんの追悼興行大会以来、5年ぶりの来日。西村にとっても決死の出場となる。
報知新聞社