地上波復帰!「アンジャ渡部」は騒動前後で変わった…関係者が語る「昔の意外な印象」
渡部のこれまでの印象は「性格が悪い」だった
お笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建が21日、TOKYO MX「5時に夢中!」に出演。地上波の生出演は22年2月の活動再開後、初となった。 【写真】リアル「サレ妻」佐々木希と「シタ妻疑惑」篠田麻里子の対決 渡部は多目的トイレで複数の女性に1回1万円を渡して性行為をしていたという20年の不倫報道で、問題を起こした他のタレントたちとは比べものにならないぐらいの批判を受け活動自粛。 今回の出演においても、いまだ賛否の声が飛び交っているが、千葉テレビでは04年から放送の「白黒アンジャッシュ」出演が続いている。一時は相方の児嶋一哉がひとりMCで繋いでいたものの、渡部は活動再開時に復帰し、今年2月には放送1000回も達成した。 この「白黒アンジャッシュ」、筆者は数少ない、長く見続けているテレビ番組なのだが、いま現在が一番の「お気に入り」になっている。基本はお笑い芸人をゲストに呼び、過去の経歴や近況を聞く、お笑い版「徹子の部屋」といえるような内容なのだが、落ち着いた進行やシンプルな番組作りが馴染みやすい。 出演料が驚くほど安いと言われる同番組だが、ゲストの人選もなかなか絶妙で、「よく見てきたのに、詳しい経歴をあまり知らない」と思うような芸人たちが多い。最近であれば4月のアルコ&ピース、3月のラバーガールあたりが面白かった。 ここでの渡部は、以前とはまるで別人。活動再開から2年以上も経つのに、いまだ「復帰させて頂いて」、「ほとんど仕事がないですし」と恐縮した態度のまま、後輩芸人たちとのトークでも低姿勢だ。 スキャンダル前、渡部は大きな仕事になっていたグルメのみならず、高校野球は記者顔負けの取材活動をライフワークとした幅の広さと、計算された絶妙トークで人気テレビタレントとなったが。業界内では「性格の悪さ」が囁かれることが度々あった。 収録準備に手間取る番組スタッフたちに、きつい物言いをしており、あるディレクターは「渡部さんは顔にイライラが出て『めんどくさいことは省略して! 』とか言われると、打ち合わせするのも怖かった」と証言していた。 「打ち合わせって、渡部さんのためにだけにあるんじゃないんです。みんなでイチから再確認して、これはNGだからとか、ここの表現は気をつけましょうとか、念押しがあるわけです。それを面倒だと言われてやめたら、もし何かミスが起こったときに、確認をしていなかったとこっちのクビが飛ぶんです」 人の好き嫌いも激しかったようで、番組進行上で、渡部がお気に入りの女性タレントを持ち上げるために、別の女性タレントを落とすような展開に持っていき、被害者が収録後、涙していたのは目の前で見て、事情を聞いた。これは番組回しが器用な渡部だからこそやれた意地悪だったようだ。 渡部の振る舞いについては騒動時、児嶋も「スタッフに対する態度、芸人仲間に対する態度、僕に対する態度、振り返ればダメですよ。なんでそんな、ひどい傷つくようなことを平気で言うんだ、思いやりがないんですよ」と言っていたほどだ。 多くの芸人がスキャンダルで活動停止しても、誰かが手を差し伸べ、復帰を早める傾向があるが、渡部が長い停止やオファーのない状況に至ったのは、そうした背景もあったかもしれない。事実、テレビマンの中には「絶対に仕事したくない」と言う人がいたのである。 しかし、復帰後の渡部は、そういった批判すべてに反省した様子から、かなり控えめになったスタイルが、相方の児嶋とのバランスを絶妙に生んで、見事なコンビ再生となっている。だから、いまの渡部を活かすなら、コンビ「アンジャッシュ」での出演が一番いいのではないか、と思うほどだ。実際「白黒アンジャッシュ」では、渡部がちょっと出すぎた感じになる度、すかさず児嶋がそこに突っ込むというスタイルもできていて、それがまた笑いや微笑ましさを生んでいる。