左前へサヨナラの適時打を放ったＴ・ヘルナンデス（ロイター）

◆米大リーグ　ドジャース６×―５ダイヤモンドバックス（２日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） 　ドジャース・大谷翔平投手（２９）が２日（日本時間３日）、７月初戦の本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「１番・指名打者」でフル出場し、一時逆転の２７号２ランを放つなど５打数３安打２打点をマークし、日本人３人目となるメジャー通算５００打点も達成した。三塁打が出ればサイクル安打という９回の５打席目は空振り三振に倒れたが、ドジャースは１点を追う９回２死走者なしからサヨナラ勝ちをした。 　ドジャースには劇的な展開が最後に待っていた。７回に大谷の２７号２ランで１度は逆転したが、８、９回に１点ずつを失い、９回裏開始時点で４―５と１点を追っていた。９回もラックス、大谷が２者連続三振を喫して２者走者なし。ゲームセットまで「あと１人」の状況になったが、スミスが二塁打で出塁して意地を見せると、続くフリーマンは２球で２ストライクと追い込まれ「あと１球」となったが、適時二塁打。土壇場から追いつくと、最後は４番のＴ・ヘルナンデスが左前へサヨナラの適時打を放って試合を決めた。 　試合開始前の時点で、２１日（同２２日）以降の６試合で２３打数２安打の打率８分７厘と当たりが止まっていたＴ・ヘルナンデス。それでもこの試合では初回に先制の適時二塁打を放つと、６回にも安打を放って３安打をマークした。復活してヒーローになった３１歳は「今日は準備をしておこうと思っていた。準備して、集中して、ベストを尽くそうと。何も考えずに球を打ったよ。ホームでこういうのは楽しいね。ファンも喜んでくれるし、自分もうれしい。チームでの勝利だと思う」と満面の笑みを見せた。 　大谷も頼れる４番の活躍を「前半戦ももちろん今日の打席もそうですけど、素晴らしい打席が多いと思うので、勝負強いですし、今日みたいな打席を前半戦みんなが作っているのを決めている印象かなと思うので素晴らしい打撃だと思います」とたたえていた。