国際大学の槍田松瑩（うつだ・しょうえい）理事長がオンラインで、参加者にインドネシアからの留学を呼びかけた＝11日、ジャカルタ特別州（ＮＮＡ撮影）

　国際大学（新潟県南魚沼市）は11日、インドネシア商工会議所（カディン）の会員企業やインドネシア政府機関の関係者に同大学への留学機会を紹介した。海外からの留学生が全体の９割を占める同大学では、1982年の開校以来、インドネシアからの留学生が最も多い。 　国際大学が、南ジャカルタのカディン本部で開いたイベントには、カディンの会員企業をはじめ、インドネシア国内の大学の留学事務担当者、政府機関の関係者ら約130人が出席。国際大学の関係者が大学の概要を、インドネシア人修了生が経験談を、それぞれ紹介した。 　国際大学は国際関係学研究科と国際経営学研究科の２科で構成される大学院大学。外国人留学生を対象とした日本語の科目以外は、すべての科目で英語による講義を実施している。 　外国人留学生は５月時点で374人。うちインドネシア人留学生は12人が学んでいる。開校以来、143カ国・地域からの計5,193人が修了した。インドネシア人修了生は622人で、政府官僚や国営企業の幹部候補らが学んだ。日本人の1,162人に次いで多く、海外からの留学生としては最も多い。 　インドネシアからの留学生は現時点で、官僚やインドネシア企業の幹部候補だけにとどまっているが、国際大学の木村昭常務理事はＮＮＡに、「インドネシアで事業を展開する日系企業の幹部候補の方にも国際大学で学んでほしい」と話した。