「グランメゾン東京」どん底からの再生 木村拓哉に期待できるポイント
沢村一樹、尾上菊之助、隙のない共演陣
共演陣にも隙がない。尾花の才能を誰よりも理解するギャルソン、京野陸太郎役には沢村一樹。初回では沢村をめぐるワケありのエピソードも繰り広げられたが、いつになく感情をあらわにした沢村の芝居には迫力と説得力が感じられた。また、尾花とは修業時代からのライバルである丹後学役には、尾上菊之助がキャスティングされている。 「尾上は昨年の『下町ロケット』では盟友を切り捨てて冷徹な生き方を選ぶ伊丹役を好演しましたが、味方を演じると品があって感じいいのに、敵に回ると本当に憎々しいんですよね。今回も主人公の敵役とあって期待が大きいキャストの一人です」(テレビ情報メディアの30代女性編集者) ほかにも、初回では登場シーンは少なかったものの確実に存在感を見せた玉森裕太や、佐藤浩市の息子として知られる寛一郎、フードライター役の中村アンなど、次回からの活躍が楽しみなキャストがまだまだ控える。 (文・志和浩司)