近づく大型連休、円安で「安・近・短」志向 海外組は韓国や台湾人気
更新を続ける歴史的な円安が、新型コロナウイルス収束により高まる旅行需要にも影響を与えている。今年のゴールデンウイーク(GW)は休日の並びが悪いこともあるが、各旅行会社は「国内や物価が比較的安いアジア圏を選ぶ人が多い」として、トレンドは「安・近・短」と口をそろえる。 旅行大手JTBが1万人に行った調査では、回答者のうち26.5%がGW期間中の旅行に意欲を示し、比率はコロナ前を上回った。ただ円安や物価高を気にする客は多く、同社広報室の牧野文香さん(30)は「九州発では、テーマパークに次いで九州内を選ぶ人が多い。海外ではアジアが上位に並ぶ」と話す。 近畿日本ツーリスト鹿児島支店によると、4泊6日のハワイ旅行の場合、費用は1人あたり40~50万円で、5年前の1.5~2倍になった。黒田進一支店長(54)は「費用面で欧米など遠隔地を諦める客もいる。滞在期間が短くて済み、費用を抑えられる韓国や台湾が人気」と円安下の動向を説明した。
南日本新聞 | 鹿児島
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