政治とカネが争点となった衆院選で自民党下条博文氏の陣営2人が買収の疑いで逮捕 下条氏は関与否定「指示は出していない」【長崎1区】
10月27日に行われた衆議院議員選挙で長崎1区から立候補し落選した自民党の下条博文元県議の陣営関係者の男2人が、選挙運動の報酬として運動員に金銭を供与する約束をしたとして20日、公職選挙法違反の疑いで逮捕されました。 【写真を見る】政治とカネが争点となった衆院選で自民党下条博文氏の陣営2人が買収の疑いで逮捕 下条氏は関与否定「指示は出していない」【長崎1区】 自民党 下条博文元県議(20日会見): 「このようなお騒がせをしている状況がありますので、ご支援を頂いた皆さまや関係の皆さまに深くお詫びを申し上げたいと思います」 逮捕されたのは下条博文元県議の選対事務局長を務めていた長崎市の団体職員の男(66)と、下条元県議の支援者で長崎市の会社役員の男(61)です。 警察によりますと、2人は10月27日に行われた第50回衆議院議員選挙に際し、共謀の上、長崎1区に自民党公認で立候補した下条元県議を当選させる目的で、10月上旬から中旬までの間、選挙運動員に対し選挙運動することの報酬として金銭を供与する旨の約束をしたとして、公職選挙法違反の買収の疑いが持たれています。 警察によりますと、2人は投票や支援の依頼の電話をするアルバイトを、時給1,000円で募っていたということです。また実際に金銭は払われていないとしています。 下条博文元県議は、10月に行われた衆議院議員選挙・長崎1区に、自民党の新人候補として立候補し、次点で落選しました。下条元県議は選挙戦の中で、「自身が政治資金改革の先頭に立つ」と訴えていました。 自民党 下条博文元県議: 「法令を遵守すべく徹底をしてきたんですけれども」 下条元県議は20日午後1時から会見を開き「指示は出していない。約束をしていたことも知らなかった」と関与を否定しました。 警察は20日午前8時頃、長崎市文教町にある下条氏の事務所で家宅捜索を行い、選挙関連の文書などを押収していて、引き続き事件に関与したものがいると見て捜査を続けています。
長崎放送