戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の選手(5)リバプールに朗報!? 2部で圧巻の男とは?
どんなに才能があっても最初からチームの中心選手としてプレーできるとは限らない。そんな選手たちが経験を積むために設けられているのが「レンタル移籍」という制度である。現在ブンデスリーガで得点を量産しているハリー・ケインやアーセナルの主将を務めるマルティン・ウーデゴールもその1人だ。今回は、レンタル移籍先で輝きを放つ選手をピックアップして紹介する(成績は4月28日現在)。
MF:ファビオ・カルバーリョ(リバプール→ハル・シティ) 生年月日:2002年8月30日 国籍:ポルトガル 今季リーグ戦成績:19試合9得点2アシスト(チャンピオンシップ) 今シーズン限りでユルゲン・クロップ監督の退任が決まっているリバプールが、直近数試合で大きく調子を落としている。その要因となっているのが前線の決定力不足だ。エースのモハメド・サラーを筆頭に不調な選手が多く、試合を決定づけるゴールが決められずに勝ちきれない試合が続いている。 その一方で今シーズン後半戦にリバプールからチャンピオンシップ(イングランド2部相当)のハル・シティへとレンタル移籍しているファビオ・カルバーリョはキャリア最高の輝きを放っている。今年1月にハルに加入したU-21ポルトガル代表MFは、第45節終了時点で9得点2アシストを記録。最終節で得点を上げればキャリア2度目の2桁ゴール達成となる。 GKとの1対1やクロスに合わせるプレー、ボックス外からのミドルシュートなど得点パターンも豊富なことからも調子の良さがうかがえる。所属元のリバプールは今シーズン限りでクロップ監督が退任する影響でチーム内の改革は必須であり、今夏は選手の入れ替えも激しくなりそうだ。現行契約に買い取りオプションが付随していないため今夏のレッズ(リバプールの愛称)復帰が濃厚な中で、この逸材は新体制でアピールすることができるだろうか。
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