チャビ・エルナンデス(C)Getty Images

25日のラ・リーガ第14節、バルセロナは敵地バジェカスでのラージョ・バジェカーノ戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、長期離脱となったMFガビについて、完璧に代わりを務められる選手が自チームにも市場にもいないとの見解を示している。 ガビはスペイン代表のジョージア戦で右ひざ前十字じん帯断裂の重傷を負い、今季中の復帰が絶望的となった。チャビ監督は同選手が自チームにとっていかに大切な存在だったかを説明している。 「ガビの不在は私たちにとって大きな打撃だ。彼は代えが利かない。彼のハート、気持ち、勇敢さ……。私たちはその穴をどうにか補いたいと思っているが、やはり難しいよ」 「チームは明日の一戦から、もうガビを必要とするはずだ。バジェカスでの試合はいつだって難しいものだからね」 チャビ監督はその一方で、特に重要ではない一戦でガビを先発で起用したスペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督に、負傷の責任がないことを強調している。 「私とデ・ラ・フエンテの関係は良好だ。火曜に彼から連絡があった。ガビの負傷は監督の管理不足ではなく、日程の問題だよ」 「ガビはその年齢（19歳）にかかわらず、出場時間が極めて多かった。そしてこういった負傷は、ときには運の問題でもあるんだ。思うに、これは日程と出場時間の問題なのだろう。私たちに何ができるか、これからデコと話し合いたいと思う」 「デ・ラ・フエンテとの間に騒動など何もない。問題はないんだよ。これは日程に関するテーマなんだ」 チャビ監督は選手時代の2005-06シーズン、ガビと同じく右足前十字じん帯の断裂に苦しんだ。 「もちろん彼と話はしたよ。私も個人的に同じ経験をしたことがあるのでね。あの負傷をきっかけにして、私はより良い選手となった。さらなる成熟を果たしたことによってね」 「私はあの怪我によってもっと自分を気遣い、細部にもこだわなければといけないと学んだ。その経験を彼に伝えたよ。回復のため、1日でも無駄にするようなことがあってはならない。ひざの負傷はいつだって難しいものだが、1日だって飛ばしてはいけないんだ」 低調なパフォーマンスに終始した前節アラベス戦（2-1勝利）終了直後には、「選手たちはメディアから批判され、その影響を受けている」と語ったチャビ監督。その意見に変わりはないようだ。 「私は考えていたことを言ったまでだ。アラベスのハーフタイム、外部から影響を受けている選手たちがいることに気づいた。監督として彼らを解放しようと思ったし、彼らにはそのために私がいるんだと言わせてもらったよ」 「私はチームのプレーレベルを言い訳するためにそんなことを語ったわけではない。それは明確にさせてくれ。私たちのプレーが悪かったのは私たちの責任だ」 「しかし、批判の影響はあるのかどうか？　それは疑いようがない」 チャビ監督はまた、背中を痛めてドイツ代表から離脱したGKマルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンがラージョ戦を欠場し、代わりにGKイニャキ・ペーニャがプレーすることを明言。さらに負傷離脱中だったMFフレンキー・デ・ヨングをこの試合から起用する考えも明かしている。 「私たちは彼の不在は痛感し続けることになった。これからはガビで同じことを思うのだろう。（F・デ・ヨングは）私たちにとってとても大切な選手だ。全体練習も何日もこなしており、100％の状態だよ」 その一方で、アラベス戦でFWロベルト・レヴァンドフスキがFWラミン・ヤマルとの握手を拒否したことについては、自身の経験上「普通」であると説いている。 「普通のことだと思う。私も選手時代には何度もそういったことがあった。プジョール、バルデス、ペドロ、ビジャ、レオ（・メッシ）とね……。これはフットボールであり、私たちは勝利を、自分たちが重要な存在になることを求めているんだ」 「レヴァンドフスキはチームメートを最も助けている選手の一人だ。ロベルトはラミンが偉大な選手となれるよう、いつも心配しているよ」