老後の資金が心配なので定年後も「1日8時間は働きたい!」フルタイムで働きたいと考えている人の割合はどれくらい?
定年後にも就業している人の割合は年々少しずつ増えています。しかし、定年後もこれまでと変わらずフルタイムで働きたいと考えても、体力面が心配な方もいるでしょう。 今回は、定年後どのような働き方をしたいのか、公益財団法人産業雇用安定センターが現在求職活動中の60代男女に行った「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」を基に考えてみます。 定年後の働き方に不安のある方は、参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
定年後もフルタイムで働きたいと考えている人の割合
フルタイムとは、それぞれの企業が定める正社員の労働時間(一般的には、1日8時間・週5日)と同じように働くことをいいます。パートのように非正規雇用でも、正社員と同じ労働時間であれば、フルタイム勤務といえます。 ■1日8時間働きたいと考えている人の割合 公益財団法人産業雇用安定センターが現在求職活動中の60代男女に行った「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」によると、1日に何時間働きたいかという質問の結果が表1のように出ています。 表1
公益財団法人産業雇用安定センター「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」を基に筆者作成 全体的に短時間よりも、長時間働くことを希望している割合が高く、特に男性60~64歳では、7割の方がフルタイム労働時間に近い1日6~8時間を希望しています。 ■週に5日働きたいと考えている人の割合 「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」では、週に何日働きたいかという問いに関する回答結果も出ています。 表2
公益財団法人産業雇用安定センター「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」を基に筆者作成 男性60~64歳の方は、フルタイムの勤務日数と同等の週5日を希望する方がもっとも多くなっています。一方で、女性は週2~3日を希望する割合が多く、とくに65歳~69歳では6割以上に上ります。
シニア世代が仕事探しで重視するもの
多くの方が定年後も働きたいと考える理由も「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」の「仕事探しで重視するもの」から知ることができます。 表3