辰年用のオブジェ、メカゴジラみたい? 材料は感染対策用のアクリル板切れ端や廃材 長野市の企業
長野市東鶴賀町の看板制作会社「アドイシグロ」は28日、敷地内に飾っている干支(えと)にちなんだオブジェを今年のウサギから来年の「辰(たつ)」に交換した。廃材などを使ったオブジェには、空から現れた竜が「世界に平和をもたらすように」との願いを込めた。
同社は県が登録する「SDGs(持続可能な開発目標)推進企業」。SDGsの発想を大切にしたい―という社内の声を受け、同社営業部副部長で多摩美術大(東京)出身の矢作啓充(あきみつ)さん(50)を中心に約2カ月半かけてオブジェを作った。コロナ禍で需要のあった間仕切り用のアクリル板の切れ端をうろこに使うなどしたという。
2004年から展示し、今回で20年目。矢作さんは「実在しないからこそ、ゲームのデザインなどを参考に廃材で自分なりの竜を表現できた」と話していた。