【貯蓄】50歳代・60歳代「貯蓄200万円未満」おひとりさまの割合は?気になる年金状況もチェック【比較一覧】
2024年3月に公表された内閣府「生活設計と年金に関する世論調査」によれば、老後「全面的に公的年金に頼る人」は26.3%でした。 【円グラフ】50歳代・ひとり世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら?(出所:金融広報中央委員会など) 7割以上の人は公的年金のみに頼らず、貯蓄を取り崩しながらセカンドライフを送る予定であることがわかりました。 それでは、現代のおひとりさまシニアの貯蓄状況はどのようなものなのでしょうか。 今回は、年齢別の年金一覧表などからリタイヤ世帯のリアルなお金事情をみていきます。記事の後半では、金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・60歳代のおひとりさま世帯の貯蓄額を確認していきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
高齢者世帯「生活が苦しい」と回答した割合
厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、生活意識として「苦しい」と回答した人は全世帯で51.3%、高齢者世帯で48.3%でした。 ・大変苦しい:18.1% ・やや苦しい:30.2% ・普通:45.1% ・ややゆとりがある:5.8% ・大変ゆとりがある:0.8% 現役世代に比べると収入源が限られる傾向にあるシニア。これでも「苦しい」と感じている世帯は全体よりも少なくなるようです。 それでは、シニアの入口ともいえる今の60歳代は年金をいくら受給しているのでしょうか。
【年金】2024年度は2.7%の増額へ:最新の年金モデルをチェック
まずは厚生労働省より公表された、2024年度最新の年金額の例を見てみましょう。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額 ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。 厚生年金はモデル夫婦となっており、1人分にすると16万2483円です。 それでは、年齢別「年金受給額一覧表」をもとに、60歳代の年金受給額を確認していきましょう。