「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」のアジアクロスカントリーラリー2024参戦マシンがテスト走行を実施! 総監督の哀川翔氏とドライバー川畑真人氏の意気込みとは?
足元を支えるのはトーヨータイヤの「オープンカントリーM/T」
ワンオフスプリングの制作で知られるHALスプリングの低反発タイプを採用している同車は、動きをシャキッとさせたいという要望を受けてフロントはピロ化されたサスペンションに合わせてハード目なものを、リアは大幅な軽量化がなされたためにソフト目なものを組み合わせており、当日の実走チェックでさらなる煮詰めを行っていました。
また足元を支えるタイヤにはトーヨータイヤのオープンカントリーM/TのLT265/70R17をチョイス。すでに登場から20年以上が経過しているというオープンカントリーM/Tですが、いまだに一線級の性能を有しており、日本のみならず国外でも高い評価を集めているタイヤです。 特にその耐久性は特筆すべきものがあり、トレッド面だけでなくサイドウォール部分にも高強度を持たせているため、過酷な環境にも耐えうる仕様となっています。そのため、哀川翔監督も「前回のラリーでもパンクすることなく走り切って驚いた」と感嘆の声をあげるほどでした。 そして今回も車両のメカニックは、中央自動車大学校(CTS)の職員と生徒が担当。すでに10年以上学校のカリキュラムの一部に組み込まれているもので、1級コースの4年生が本格的な経験を積む貴重な機会として参加しています。AXCRの現場にも今回の中から選抜された3人が帯同するとのことで、こちらも応援したいところです。
ラリー北海道へは三菱「トライトン」で参戦するとサプライズ発表
今回の5年ぶりのAXCR参戦について哀川翔監督は、「前回(2019年)はクラス2位という結果だったので、今回は川畑くんも優勝してくれるでしょう!」と激励。さらにサプライズとして、昨年クラス優勝したラリー北海道に参戦するために、新たに三菱「トライトン」を用意したことが発表されました。
これはプラドがAXCRに参戦するためタイに車両が送られてしまうための措置で、現地北海道のユーザーから貸与されたトライトンをベースに車両を製作中のことです。当日はデザイン画のみの発表となりましたが、こちらも昨年に続く連覇に期待ができそうです。 なお、AXCR2024は2024年8月11日から17日までの日程でタイを舞台に開催され、ラリー北海道は同年9月6日から8日の日程で帯広市をサービスパークとして開催が予定されています。
小鮒康一