【MotoGP】ペドロ・アコスタ「この3年間プレッシャーと過ごしてきたから」いよいよMotoGPクラス昇格も動じず
2024年、MotoGPの最高峰クラスへとステップアップするペドロ・アコスタ(GASGAS)に対しては大きな期待が寄せられているが、本人はプレッシャーは慣れたモノで、あまり動じていないという。 【ギャラリー】GASGAS Factory Racing、2024年のマシンカラーリング発表 アコスタは2021年に世界選手権のMoto3クラスへデビュー。その年にルーキーでいきなりチャンピオンに輝くという驚異的な結果を出して注目を集めた。2022年にはMoto2クラスへと昇格。Moto2でもルーキーイヤーに3勝を挙げる活躍を見せ、翌年の2023年にはチャンピオンに輝いた。 KTM傘下ライダーのアコスタは鮮烈なMoto3デビューから、常に注目の的となってきた。そんな彼がついに最高峰クラスへと足を踏み入れることで、その注目はやはり大きなものとなっている。 それだけにプレッシャーへの対処が気になってくるが、29日に行なわれたGASGASのチーム体制発表会でアコスタは、自分に集まる注目と2024年シーズンに向けた準備について訊かれると、次のように語った。 「まあ、僕がチャンピオンシップに参戦を初めてからずっと、メディアからのプレッシャーや疑問符はあったからね」 「僕はこの3年間、そういったことから毎日をプレッシャーと共に過ごしてきた。今はそれらが普通のことみたいになっていて、自分のことに集中して、ライディングするときはただ楽しむようになったよ。KTMグループの人達とオーストリアに行ったときもただ楽しかった」 「メディアからの扱いなどで、過去には嫌な思いをしたときもあった。だから自分自身のことに集中しようとしている。雑音を消して、自分の耳を傾けたいモノはなんなのかを学んでいるんだ」 アコスタは2025年に向けてほぼ全てのファクトリーチームが契約の節目を迎えるタイミングで、MotoGPクラスにデビューする。 彼とKTMの契約には、2025年にファクトリーチームへの昇格が無い場合、離脱が可能となる条項が含まれているようだが、アコスタは将来に関しては「落ち着いている」と語るに留めた。 「そういった全ての問題は、マネージャーに任せているから分からない」 「僕はひとりでライディングに集中することを好んでいるけれど、結局はそれが物を言う」 「2ヵ月後か3ヵ月後かマーケットが何時動くのかは僕もわからない。でも僕はKTMに焦ってはいない。決定が2ヵ月で下されなかったり、3ヵ月、4ヵ月で決まるか、もしくはシーズン終了までまたなくちゃならないかもしれないということは理解している」 「この件についてはとても落ち着いているよ。既に明確なことだったけど、(昨年11月の)バレンシアテストでここが僕の場所であり、KTMのバブルの中が留まるべき場所なんだという理由がはっきりした」 「だからどうするか決めるのは、単に時間の問題だ」
Lewis Duncan