『正欲』で賞総なめ…! "異常"な性的嗜好を持つ女性役がハマった新垣結衣「"殻"を破った」ワケ
公開中の映画『正欲』(岸善幸監督)に出演している女優の新垣結衣(35)と俳優の磯村勇斗(31)が、11月22日と23日、ロケ地の1つである広島県広島市と福山市の劇場で舞台あいさつを行った。 【えっ、見えてる!?】す、すごい…新垣結衣が「レッドカーペットに降臨」大胆な神スタイル写真 俳優の稲垣吾郎(49)主演の同作は直木賞作家・朝井リョウ氏の小説を映画化。家庭環境、性的指向、容姿などさまざまな”選べない”背景を持つ人々の人生が、ある事件をきっかけに交差する姿を描く。 先に行われた『第36回東京国際映画祭』ではコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞。また、11月10日からの公開は209館での中規模なものだったにもかかわらず、『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)で、公開初週から2週連続トップ10入りを果たした。 新垣が演じたのは、広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月役。舞台あいさつで新垣は、「私はこの映画が完成したものを見たときに、すぐには言葉が出てこなくて。家に帰ってから時間が経てば経つほどじわじわとくるような、いろいろと感じるものがありました」とコメントした。新垣にとって、かなり思い入れのある作品になったようだ。 「今作の主役は稲垣だが、新垣の演技はすっかり稲垣を食ってしまうほどだった。演じた夏月は水泡にしか興奮できない性癖の持ち主。両親や周囲からは結婚して子どもを作るという『普通』の生き方を強いられ悶々とした日々を送っていたが、磯村演じる中学の同級生・佐々木が帰省しているのを知って再会したことで、運命が動き出す。 デビュー以来、ガッキーの愛称で親しまれ清純派だった。だが今作では水泡の動画を見ながら身もだえたり、パートナーとして暮らすことになった佐々木にお願いして未経験の性行為を“体験“するシーンなど、多様性の限界について扱った重い内容の作品の中で、女優としての新垣の“進化”を見せてくれた」(テレビ局関係者) デビュー以来、新垣は『恋空』(’07年)、『ハナミズキ』(’10年)、『くちびるに歌を』(’15年)、『ミックス。』(’17年)、『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(’18年)など数々の映画に主演・出演している。そのうち、デビューから間もなくナチュラルな演技を見せた『恋空』などで『第50回ブルーリボン賞』新人賞を受賞。また、永山瑛太(40)とW主演を務めた『ミックス。』では『第60回ブルーリボン賞』の主演女優賞、『第41回日本アカデミー賞』で優秀主演女優賞を受賞しているものの、そこまで映画賞の受賞は多いとは言えなかった。