今年のWBSC U-18ワールドカップ日本戦に登板した孫易磊投手（写真:日刊スポーツ/アフロ）

プロ野球の日本ハムは29日、台湾出身の孫易磊（スン・イーレイ）投手と契約合意に達したと発表しました。 今秋から中国文化大学に進学した2005年2月10日生まれの18歳は「31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」に台湾代表として出場しました。8月31日の開幕戦ではオーストラリアを7回完封で勝利。9月10日の日本との決勝戦にも先発登板し、4回1/3を2安打2失点で4三振と活躍しました。台湾U18世代のエースの呼び声も高く、最速156キロの右腕として将来が嘱望される存在となっています。 日本ハムの稲葉篤紀GMは球団を通じて「今年の春先から、孫選手が“投手”として急激に力をつけてきたことに注目していました。昨年まで野手がメインであったとは思えぬほど、しなやかなマウンドさばきが非常に印象的です。U18の日本戦で見せた勢いのあるストレートはもちろんのこと、相手打者に全くスキを見せない度胸満点の投球内容に、将来への飛躍を強く感じました。台湾の方々にとって宝物のような存在だと思います。しっかり時間をかけて育成し、将来は世界を相手に戦うようなスケールの大きな投手になることを願っています」と、コメント。その高い潜在能力に期待を寄せるコメントを残しています。