一体どこへ行った!? Jリーグを退団した外国人選手たちの去就(10)一体なぜ? ベンチ降格→退団、神セーブ連発の守護神
今月末に迫った2024明治安田Jリーグの開幕に備え、各クラブはオフの期間中に人員整理を進めてきた。助っ人外国人選手も例外ではなく、昨季終了をもって多くの選手が所属クラブを退団している。その中には既に新天地で活躍している選手もいれば、未だ無所属の選手もいる。そこで今回は、2023シーズンをもってJリーグを去った助っ人外国人選手10人の去就を紹介する。※スタッツは『Transfermarkt』を参照。情報は2月6日時点。
GK:ヤクブ・スウォビィク(ポーランド) 生年月日:1991年8月31日(32歳) 前所属クラブ:FC東京 昨季リーグ戦成績:24試合37失点(クリーンシート7回) 現所属クラブ:コンヤスポル(トルコ) ベガルタ仙台、FC東京とJリーグのクラブを渡り歩いたヤクブ・スウォビィクは、新天地にトルコリーグを選んだ。 「クバ神」の愛称を持つ32歳の元ポーランド代表は、2021年12月にFC東京へ完全移籍。東京では公式戦61試合に出場し、21回のクリーンシートを達成している。抜群の反射神経と長い手足を使ってビックセーブを連発し、これまで幾度となくチームの危機を救ってきた。 その一方で足元の技術には不安が残り、同選手はショットストップで試合の流れを変えるタイプ。アルベル・プッチ・オルトネダ、ピーター・クラモフスキーと後方からしっかりとボールを繋いでいく「ポゼッションサッカー」を志向する監督が指揮する東京のプレーモデルとはやや相性が悪かった。昨季は途中からアカデミー出身の野澤大志ブランドンにポジションを奪われ、夏以降は控えGKに。そしてクラブから2023シーズン終了をもって、約2年間在籍した首都クラブを離れることが発表された。 現在はトルコ1部コンヤスポルに所属しており、先日に行われたスュペル・リグ第24節チャイクル・リゼスポル戦で新天地デビューを果たしている。この試合では4セーブの活躍でクリーンシートに貢献し、データサイト『Sofa Score』上ではチーム2位タイとなる評価点「7.9」を獲得している。同クラブは現在リーグ19位に沈んでいる上に、冬の移籍市場で正GKが退団。スウォビィク以外のGKは10代という経験値不足な状況であるため、ベテランとして守備に安定感をもたらしたい。残留を掴み取れるかはスウォビィクのセーブに懸かっていると言っても過言ではない。
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