少女の小さな希望が世界を変える SFファンタジー『VESPER/ヴェスパー』2024年1月公開
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で最高賞を受賞したダークファンタジーSF『Vesper』が、『VESPER/ヴェスパー』の邦題で2024年1月に公開されることが決定。あわせて特報映像とキービジュアルが公開された。 【写真】生態系が壊れてしまった地球に佇むヴェスパー 本作は、VFXで描かれた壊れた地球を舞台に、絶望の世界にあっても希望を捨てず、したたかに生き抜く少女・ヴェスパーを描いたヨーロッパ発のインディペンデント映画。クリエイターコンビのクリスティーナ・ブオジーテとブルーノ・サンペルが監督を務めた。 生態系が壊れてしまった地球。一部の富裕層のみが城塞都市“シタデル”に暮らし、ほとんどの貧しい人々は危険な外の世界で僅かな資源を奪い合うように生活していた。そんな外の世界に寝たきりの父と2人で暮らす13歳の少女・ヴェスパーは、ある日危険な森の中で倒れている女性・カメリアを発見する。シタデルの権力者の娘であるという彼女は、共に墜落した飛行艇に乗っていた父親を探してほしいとヴェスパーに頼み込む。もしかするとシタデルへの道が拓けるかもしれない、父の制止を振り切ってカメリアの頼みを聞き入れるヴェスパー、しかし辺り一帯を支配する残忍なヴェスパーの叔父・ヨナスもまた、墜落した飛行艇の行方を追っていた……。 本作のタイトルにもなっている主人公ヴェスパーを演じるのは、『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』『博士と彼女のセオリー』などに出演したラフィエラ・チャップマン。 公開された特報映像は、「いつか抜け出してみせる」というヴェスパー(ラフィエラ・チャップマン)のセリフから始まる。また、生態系が壊れて地球を舞台に懸命に生き抜くヴェスパーの姿が映し出されている。 ポスタービジュアルでは、荒廃した大地に巨木のようにそびえる「城塞都市シタデル」の前で佇むヴェスパーのバックショットが描かれている。
リアルサウンド編集部