【日経賞】シュトルーヴェ なで切り重賞初挑戦V 鮫島駿導いた「根性は素晴らしかった」
「日経賞・G2」(23日、中山) 馬群を割って抜け出した。シュトルーヴェが上がり3F最速の35秒3の末脚で差し切り、重賞初挑戦でタイトルをつかんだ。 初騎乗ながら勝利に導いた鮫島駿は「レースVTRは全部見ましたし、普段乗っている方にいろいろ聞かせてもらいました。乗りやすいと聞いていたけれど、自分と馬の空間だけ意識して、うまく運べましたね。本当にいい時に乗せてもらえました」と喜んだ。自身も今年重賞初Vとなる大きな勝利だ。 マテンロウレオが大逃げする展開で、慌てず馬群の後ろでじっくり脚をためた。「4角の荒れている所だけ踏ん張ればと思っていました。そこの根性は素晴らしかったですね。ボッケリーニの後ろまで来た時、勝ったと思いました」と会心の勝利を振り返る。 未勝利戦を勝ち上がったのが3歳の8月。クラシックにはもちろん乗れず、4歳だった昨年も3戦しただけで、今回がようやくの重賞初挑戦。右回りも距離も初めてだったが、難なくこなした。 鮫島駿は「レースセンスの良さ、何も癖がないのはいいところ。最後切れるのは長所だと思います」と能力を高く評価する。優先出走権を獲得した天皇賞・春(4月28日・京都)を使うかどうかは未定だが、G1戦線で無視できない有力馬になったことは間違いない。