駿府城VRで復活へ“城型”募金箱 2月末まで 加盟41施設に設置 静岡市ホテル旅館協組
静岡市ホテル旅館協同組合(久保田隆理事長)はこのほど、同市が推進する「駿府城天守VR(仮想現実)再現プロジェクト」に協力する募金活動を始めた。2025年2月末まで加盟41施設に“城型”募金箱を設置し、徳川家康が築いた「天下の名城」をデジタル技術で復活させる企画を応援しながら、交流人口増加やリピート客獲得による観光活性化を図る。 募金箱は名古屋城天守をモデルにデザインされたペーパークラフト製で高さ約20センチ。名古屋城天守を手がけた大工棟梁(とうりょう)の中井大和守正清が、駿府城天守の建造にも携わったとされる縁から採用された。 プロジェクトは、壮麗な7階建てだったと言われる駿府城天守をVR映像などで精細に再現する計画。市は27年公開を目指し、5千万円を目標額にふるさと納税や企業、個人による寄付を受け付けている。久保田理事長は「寄付協力に加え、『完成したVRを見に来て』とビジネスや観光目的の来静客に再訪を呼びかけていく」と意気込む。
静岡新聞社