北越谷の児童が〝そこらへんの草ギョーザ〟 映画ヒントに考案、直売所で販売体験
みんなで考えた「そこらへんの草ぎょうざ」をどうぞ――。越谷市立北越谷小学校のなかよし学級の児童は、映画「翔んで埼玉」に出てくる「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」というせりふに着想を得て、学校農園で栽培するサツマイモを「そこらへんの草」に見立ててギョーザにした。JA越谷市の協力を得て直売所での販売を体験した。 「埼玉で栽培している野菜なら、『そこらへんの草』と言えちゃうのかな」。児童や同校の食育にボランティアで協力するスーパー店員の間で、そんな話になったのがきっかけだった。 栽培した野菜で料理を作り、販売までを体験しようと、同校はギョーザ販売を手がける保護者の協力を得て数種類を試作。一番人気がサツマイモだった。 JAに売り場の提供を依頼すると、直売所での販売に快諾を得た。児童らは12月、JA直売所グリーン・マルシェ1号店の店頭に立ち、用意した90食が完売した。「緊張したけれど楽しかった」「試食をおいしそうに食べてくれた」と喜んでいた。 同学級の堀内彩香担任は「人気映画を題材にしたことで、児童も楽しみながら食や仕事について考えることができた。JAのおかげで貴重な体験になった」と話す。
日本農業新聞