ジュラシック木澤のラストステージは銀、嶋田慶太がボディビルオーバーオール優勝 東京開催のボディビル&フィットネス世界一決戦が閉幕【IFBB世界選手権2024】
12月19日、東京・有明コロシアムにて開催されている「IFBB世界フィットネス選手権」及び「IFBB男子ワールドカップ」の最終日の競技が行なわれた。 【フォト】3日目の競技で入賞をはたした日本人選手たち
最終日のこの日は、男子競技の花形・ボディビルを中心に、メンズ車いすボディビル、ウーマンズウェルネス、ボディフィットネスの各競技に日本人選手が出場。世界の猛者と熱戦を繰り広げた。 女子競技の中でも特に多くの外国人選手がエントリーしたボディフィットネスでは、出場した日本人選手のほとんどが入賞をはたす活躍を見せ、女子フィットネス競技のレベルの高さを見せつけた。中でも45~49歳級の篠原ゆかりは、国内大会での結果を覆す戴冠。身長別の一般階級では158cm以下級で6人の入賞者のうち4人を日本人が占めたが、佐々木絢美の3位が最高位となった。 下半身の筋量が評価される女子ビキニ競技として日本では今年から始まったウーマンズウェルネスでは、初代女王・大谷美咲がマスターズ35~39歳級と一般部の158cm以下級でともに準優勝。屈強な下半身を持つ海外勢を前に、一歩及ばなかった。 そして、この日の一番の盛り上がりポイントなったのは男子のボディビル。65kg以下級で木村征⼀郎、70kg以下級で加藤直之、75kg以下級で嶋田慶太が優勝。さらに、嶋田は各階級王者とのオーバーオール戦も制し、見事、世界一の座を手に入れた。なお、今季で引退を決め、正真正目のラストステージとなった日本チャンピオン・木澤大祐は惜しくも銀メダル。ただ、ラストにふさわしい壮大かつ迫力満点のポージングを披露し、会場は大きな声援に包まれた。 これにて2024年の世界選手権が終了。日本のボディビル・フィットネス界にとって歴史的な3日間の幕が下りた。
3日目出場の日本人選手入賞一覧
【ボディビル】 ▼60kg以下級 赤澤範昭:3位 川辺仁:2位 ▼65kg以下級 木村征⼀郎:優勝 渡部工兵:2位 豊田純也:3位 濱田直人:4位 ▼70kg以下級 加藤直之:優勝 須江正尋:2位 土金正巳:3位 征矢洋文:4位 本間大地:6位 ▼75kg以下級 嶋田慶太:優勝 小澤亮平:3位 横關裕二:6位 ▼85kg以下級 木澤大祐:2位 山本俊樹:3位 宗野広大:4位 佐藤茂男:5位 神田優作:6位 ▼90kg以下級 岸田勇輝:3位 ▼90kg超級 芳賀涼平:2位 ▼ジュニア16~23歳級 川中健介:優勝 沢井大樹:2位 井上光陽:4位 ▼マスターズ40~49歳級 加藤直之:2位 木村征⼀郎:4位 ▼マスターズ50~59歳級 井上裕章:優勝 須江正尋:2位 佐藤茂男:3位 土金正巳:4位 赤澤範昭:5位 征矢洋文:6位 ▼マスターズ60歳以上級 鷲巣国彦:優勝 林勇宇:2位 猿山直史:3位 辺見不二男:4位 金澤利翼:5位 【メンズ車いすボディビル】 ▼オープン 湯浅剛:優勝 三浦浩:2位 【ウーマンズウェルネス】 ▼158cm以下級 大谷美咲:2位 ▼168cm以下級 岸野悠佳:4位 ▼マスターズ35~39歳級 大谷美咲:2位 【ボディフィットネス】 ▼158cm以下級 佐々木絢美:3位 大久保裕美:4位 篠原ゆかり:5位 河野智恵子:6位 ▼163cm以下級 金子真紀子:6位 ▼マスターズ35~39歳級 佐々木絢美:2位 板谷成美:3位 安田千秋:6位 ▼マスターズ40~44歳級 河野智恵子:4位 ▼マスターズ45~49歳級 篠原ゆかり:優勝 金子真紀子:2位 大久保裕美:3位 楯岡仁美:5位 ▼マスターズ50歳以上級 長島雅子:3位 越川順子:4位
文・写真/木村雄大