香川初の“線状降水帯”発生に瀬戸内市で高潮による“避難指示”…岡山・香川でも猛威をふるった台風10号
台風10号が日本列島で猛威をふるい、香川県東部で線状降水帯が発生するなど岡山・香川にも影響がありました。非常にゆっくりで広い範囲に影響を及ぼした台風10号、この台風の特徴を振り返ります。 8月29日、非常に強い勢力で日本列島に上陸した台風10号。2024年に日本に上陸した台風は2つ目で、鹿児島県には暴風・波浪・高潮の特別警報も発表されました。 岡山県では岡山市南区の30代男性がバイクの走行中に風にあおられて転倒、また、瀬戸内市の70代の女性が土のうを積んでいる際に転倒するなどの被害も確認されています。 (森下花音アナウンサー) 「今回の台風、最大の特徴は、進みが遅く、また、台風の中心から離れたところでも活発な雨雲を取り巻いていたことでした」 気象台は8月29日の午後5時過ぎ四国4県に線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があると発表。その約1時間後に香川県で初となる線状降水帯が東部で発生。東かがわ市では午後6時30分までの1時間に約110ミリの猛烈な雨を観測しました。 (生本ひなの記者) 「(8月30日)午後10時過ぎ、満潮時刻を迎えた備前市日生町の港では潮位がかなり高くなっていて、水が岸壁を越えてきています」 台風の最接近時には大潮や満潮のタイミングと重なり、瀬戸内市牛窓町沿岸と邑久町沿岸には高潮による避難指示も発令。5段階ある警戒レベルのうち2番目に高いレベルで、これは対象地域の全員を対象に速やかに危険な場所から避難するよう呼びかけるものです。 これから台風シーズンが本格化します。台風最接近前から最新の情報を確認し、命を守る行動を心掛ける必要があります。
岡山放送