グランプリ総なめ“伝説のレースクイーン”が電撃復帰 社長秘書から“遅咲き”芸能界で開花
「身支度の手際のよさと早さは誰にも負けたことがありません」 ARTA GALS新加入・川瀬もえ
今年もモータースポーツのシーズン到来で、華やかな舞台が幕を開ける。日本最大級のカーレース「SUPER GT」(4月13~14日、岡山国際サーキットで第1戦)で今季、GT500クラスに参戦する名門レースチーム「ARTA」を力強く支えるのが、サーキット・アテンダント「ARTA GALS」だ。新加入の川瀬もえは、かつてグランプリを総なめした実績を誇り、レースクイーンを一度卒業。今回、電撃復帰を果たした。今季にかける意気込みや将来像を聞いた。(取材・文=吉原知也) 【写真】グランプリを総なめした伝説のレースクイーンが鮮やかに復活…貴重な全身姿を公開 日本レースクイーン大賞2021で、大賞グランプリと新人部門グランプリのダブル受賞の快挙を遂げた“伝説の女神”だ。2022年シーズンをもって一度区切りを付けたが、今回、2年ぶりにARTA GALSの一員としてレースクイーンに復帰した。 「1度離れていろいろなお仕事をさせていただいたのですが、『やっぱりレースクイーンのお仕事って好きだな』と思ったんです。サーキットの活気や熱量が好きで、車もレースクイーンのお仕事も大変だけど好きです。『どうしてもまたサーキットに戻りたい。私にはやり残したことがある』。そう考えて、レースクイーンに戻ることを決心しました」。復活の理由について、力強く語る。 復帰報告には不安がよぎった。「一度退いたのにまた受け入れてもらえるのか、不安もありドキドキでしたが、たくさんの応援と歓迎をいただき本当にうれしかったです。私が思っていた以上に、皆さんが待っていてくれたんだなって」。声に実感がこもった。 学生時代のスカウトが芸能界入りのきっかけとなった。「神戸の大学生だったのですが、学園祭でゲストを迎えてトークショーをする企画があって、東京からタレントさんと同行されていたマネジャーの方が講堂で声をかけてくださったんです。芸能界というすごく東京っぽい世界を初めて身近に感じて、単純に驚いたのを覚えています」。大学を卒業してからの選択として「芸能の道」を真剣に考えた。 一方で、学生時代は「芸能人になれるとは思わなかった」。あくまで夢を見るだけにした。周りの友人と同じように一般企業に就職し、社長秘書として社会人生活をスタートさせた。秘書の仕事に加えて、土日にゲームイベントMCとしても活動していた。あるイベント時に、現在の所属事務所のマネジャーから声をかけられていた。 そして、コロナ禍が大きな転機に。外に出られなくなるという世界の変化の中で、自分自身の生き方を深く見つめ直すようになった。「そこで大学の頃に一度は悩んだ芸能の道がまた頭の中に浮かんできたんです。一度きりの人生だし、この機会にやってみようと決心して、年齢としては遅咲きですが、今の事務所のゼロイチファミリアに入りました」。25歳。前職の秘書を辞め、芸能界に飛び込んだ。 憧れの人物を追いかけ、レースクイーンになった。「事務所の先輩で元Pacific Fairiesの川崎あやさんです。仕事に対する姿勢も人柄も尊敬していて、その方がレースクイーンの仕事を楽しそうにされていたのが印象的でした」。 自身も2021年にPacific Fairiesの一員に加わり、レースクイーンデビューを飾った。「新人時代はとにかくサーキット遠征に行く時の荷物を減らす工夫をしていました。レースクイーンになってすぐはキャリーケースを持つのが苦手だったので、どうにか持ち物を最小限にすることに毎回挑戦していて、最終的には小さめの紙袋1つの荷物だけで3泊4日を過ごせるようになりました(笑)。そのおかげで今でも荷物が少なすぎてびっくりされます!」。意外な特技を磨いた。しかし、荷物のあまりの最小限ぶりには驚きだ。