LINEMOが代弁する「若者の主張」とは?渋谷PARCO前に巨大なスマホが出現
2024年3月21日に東京・渋谷のPARCO前に突如として出現した巨大なスマートフォンのモニュメントが出現しました。仕掛けたのは、ソフトバンクが展開するサブブランド「LINEMO(ラインモ)」です。 【画像06】LINEMO「#電話が苦手です」プロジェクトの詳細をチェック ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【LINEMOの新生活応援】データでみる「電話が苦手」な若者たち
実はこれ、同社が新生活シーズンに合わせて展開している電話が苦手な若者を応援するプロジェクト「#電話が苦手です」の一環として設置されたオブジェでした。 同社が今年2月実施した「電話とテキストコミュニケーションに関する調査」によると、電話が苦手と感じている若者(10~20代)は約4割にのぼったそうです。理由の1位は「緊張するから」、苦手なシーンの1位は「仕事の人との連絡」でした。 驚きなのは、着信に対して折り返さないという若者が約半数もいるということ。かかってくることだけではなく、電話でコミュニケーションをとること自体に苦手意識が強いことがうかがえます。 また、10~20代が「電話よりもテキストコミュニケーションを優先したい」と約8割が回答したのに対して、30代以降は約6割とジェネレーションギャップがあることも分かりました。
【LINEMOの新生活応援】電話が苦手でも、その人を嫌いなわけではない
モニュメントをデザインした電通の花田礼氏によると「空から地面に落ちてきたスマホをイメージしており、巨大さと地面に突き刺さるほどの衝撃から電話がかかってきたときのショックを表現している」とのこと。取材当日はオブジェの周りでビラ配りをしているスタッフが、ときおり流れる着信音におののく演出も行われました。 プロジェクト責任者であるソフトバンク・LINE&Y! mobile事業推進本部・LINE事業推進統括部・事業推進部の今井亮太部長は「電話が苦手な若者たちの声を代弁し、改めてテキストなどのさまざまなコミュニケーション手段と向き合ってほしいという思いで立ち上げた」とプロジェクト発足の理由を説明しました。 今井部長はオブジェクトのスマホに表示されている着信者が「部長」になっていることにも触れ、「自分自身が部長なので、複雑です(苦笑)」とコメント。ただ「若者はけして電話がかかってきた人のことが嫌いなわけではない。そんな思いも代弁したい」と語りました。 同プロジェクトは先行して東急東横線や田園都市線の電車ジャック広告(3月16日から)や渋谷スクランブル交差点モニターでのオリジナルCM放映(3月18日から)などを実施中。X上ではすでに若者からの共感の声が寄せられているとのことでした。