多彩な人材応援のプランとは? 大阪市厳選ベンチャー企業
見知らぬ名店から「非公開の招待状が届く」
地元で愛されながら、宣伝力の低さから埋もれかけている町の名店。一方、消費者もトレンドに左右されることなく長く通える店舗を探しているものの、なかなか出合えない。 店舗と消費者のミスマッチが続く中、レポハピ(大阪市)が飲食店などの地域店舗を対象に、消費者のSNS発信力を活用して集客拡大につなげるSNS連動集客支援サービスを開始した。SNSの進展に伴い、消費者は店選びの際、信頼する知人友人の情報に重きを置く。SNS発信力の高い消費者が新しい価値を生み出し、顧客と店舗を結びつける傾向が強まりつつある。 店舗にとっては、SNS発信力の高い消費者と接点を持ちたい。しかし、一部の有力チェーン店などと比べて、小規模経営の地域店舗ではIT対応が遅れており、最初の接点を実現しにくい。 店舗が同社の新サービスに登録すると、すでに登録済みのSNS発信力のある消費者の中から、店舗が好ましいと判断する消費者をリストアップできる。そのうえで、厳選した消費者に対し、非公開の招待状を送ることで、接点を作る。選ばれた消費者にとっては、見知らぬ名店から「非公開の招待状が届く」というドラマチックな展開となる。 当初から相性がいいと考えられる消費者に招待状を送るため、マッチング率が高い。来店後のSNSによる情報拡散を通じて、集客拡大へつなげるというシステムだ。原武嗣社長は「固定客が増え、いい出会いのあるマッチングサイトを目指したい」と話す。 「日本酒を吟味して仕入れている店主なら、日本酒が好きな顧客に来店してもらいたい。顧客も必ずしも特典を期待しているわけではない。知人友人に発信して共有したいテーマのある店舗を探しています。当サイトにはテーマのある名店が集まりつつありますが、将来的には消費者の好みに応じて多様なニュースを提供できるサイトにしていきたい」(原社長) 「非公開の招待状」が、新たな物語への招待状になるかもしれない。