夕暮れの潮だまりに刻まれた波の模様

　オレンジ色に染まる海岸に、いくつもの砂の模様が現れた。波と砂が織りなす自然の造形に、息をのむ。日没と干潮の時刻が重なった3月中旬、宇部市東岐波のキワ・ラ・ビーチ(岐波海水浴場)を訪れた。 関連の地図など 　周防灘に面し、日本有数の砂州(さす)が広がる。潮が引くと幅約2キロ、奥行き約0・7キロの砂浜が現れる。いくつもの潮だまりの中に、風が強い日は波の模様が刻まれる。撮影に訪れたカップルたちが行き交い、水鏡にシルエットが浮かぶ。 　市観光交流課によると、数年前から交流サイト(SNS)などで評判を呼び、人気撮影スポットになったという。訪れた兵庫県西宮市の会社員堀田静也さん(26)は「自然の壮大なスケールに驚かされます」と話していた。