債券は下落か、米長期金利が年初来高水準-5年債入札に向けた売りも
(ブルームバーグ): 9日の債券相場は下落が予想されている。米国の長期金利が利下げ見通しの後退で年初来高水準に上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行が夏場にも追加利上げに踏み切るとの観測が高まる中、この日に行われる5年国債入札に向けた売りも出そうだ。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、海外金利に連動して軟調なスタートを予想。その後は「米長期金利の上昇ペースは鈍ってきており、国内の10年金利も0.8%を大きく超えていく展開にはならない」として横ばい圏での推移になるとみている。入札は「周辺年限やスワップ対比で割高感があることが懸念され、金利水準も投資家需要を引きつけるのに十分とは言えず、軟調な結果になる可能性がある」と予想した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.775~0.805%(8日は0.785%で終了)、先物中心限月6月物は145円00銭~145円30銭(同145円22銭)。
先物夜間取引で6月物は8日の日中取引終値比変わらずの145円22銭で終えた。
5年国債入札
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Hidenori Yamanaka