野村克也が語る「捕手の難しさ」
阿部のキャッチャー。復帰はもう遅い
今季は一塁手として出場を重ねた阿部。来季は捕手に再転向する/写真=井田新輔
前号で巨人の迷走(?)について「さっぱり分からない」と書いたが、巨人関連ではもう一つ、分からないことがある。阿部慎之助のキャッチャー復帰だ。 2009年、12年と日本シリーズを経験し、キャッチャーとしても大きく成長した。それを褒めた矢先、ファーストを守る機会が増え始め、ついにはキャッチャーをやめてしまった。あれにはガッカリしたものだ。体のあちこちを故障したせいもあったようだが、キャッチャーに故障はつきものだ。特にヒザと腰の痛みは、職業病のようなもの。自分の体とも闘いながら、3000試合出場してみろ、と言いたい。 阿部は来季、不惑の40歳。「最後はキャッチャーで終えたい」とかなんとか言って、復帰を決めたそうだ。もう遅いよ。 そもそも小林誠司がダメだ、ダメだと言われるのも、私は小林自身というより・・・
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週刊ベースボール