『哀れなるものたち』がゴールデン・グローブ賞で作品賞&主演女優賞の2冠!アカデミー賞ノミネート発表を前に特別先行上映が決定
現地時間1月7日に発表された第81回ゴールデン・グローブ賞で、『女王陛下のお気に入り』(18)のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーン、サーチライト・ピクチャーズが再タッグを組んだ『哀れなるものたち』(1月26日公開)が、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)と主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)の2部門を受賞した。 【写真を見る】『女王陛下のお気に入り』のチームが再結集!圧倒的な色彩で描かれる奇想天外な冒険劇 アラスター・グレイの傑作ゴシック小説を映画化した本作。自ら命を絶った不幸な若き女性ベラ(ストーン)は、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手によって奇跡的に蘇生。そして彼女は“世界を自分の目で見たい”という強い好奇心に導かれるまま、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)の誘いに乗って壮大な大陸横断の冒険へと出発することに。 受賞を果たした2部門に加え、共通部門である監督賞と脚本賞、作曲賞と助演男優賞(デフォーとラファロの両名)の計6部門で7ノミネートとなっていた本作。『ラ・ラ・ランド』(17)以来6年ぶりにゴールデン・グローブ賞を獲得したストーンは、共演者やスタッフに感謝を述べると「ベラを演じることは信じられない体験でした」とスピーチ。またランティモス監督も、ストーンをはじめとしたキャストや製作陣へ熱い感謝の言葉を送っていた。 第80回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したことを皮切りに第96回アカデミー賞に向けた前哨戦の数々で大旋風を巻き起こしている本作は、同賞のノミネートが発表される現地時間1月23日(火)に先駆け、1月19日(金)に一部劇場での特別先行上映も決定している。いち早く目撃し、さらなる吉報に備えよう! ■<受賞スピーチ全文> ●エマ・ストーン 「撮影中毎日喜びに満たしてくれた共演者のウィレム、マーク、ラミーに感謝いたします。そして、そのほかのすばらしいキャストの皆様、スタッフの皆様、特に脚本のトニーとは3度目のお仕事になりますが、貴方の台詞を言うのが大好きですし、オーストラリア訛りで貴方を驚かせるのも大好きです。そして、ヨルゴス。まだ伝えていなかったかもしれませんが、あなたには永遠に感謝し続けることでしょう。ベラを演じることは信じられない体験でした。 私はこの映画はロマンチック・コメディだと思っています。ですが、ベラは誰かと恋に落ちるのではなく、人生そのものに恋をするのです。彼女は善も悪も等しく受け入れます。そのことが私に人生についての違う見方、本当に大切なことは何なのかを教えてくれ、彼女は私のなかに深くとどまってくれています。この体験は私にとって世界そのものでした。ありがとうございます。心から感謝します。」 ●ヨルゴス・ランティモス監督 「サーチライト・ピクチャーズ、エレメンタル・ピクチャーズ、この映画を共に作ったすべての方々に感謝します。俳優たち、本当にすばらしい俳優たち、ご存じのとおり、エマ・ストーン、彼女は最高です。ありがとうございました」 文/久保田 和馬