番記者のちょっといい話 「素振りが大事」川上氏と巨人・坂本の共通点
(セ・リーグ、ヤクルト3-1巨人、8回戦、4勝4敗、12日、神宮)坂本は巨人ファンからSNS上でよく「神」と呼ばれる。『#坂本勇人はなぜ神なのか』のネット用語は数年前から定着し、公式グッズのタオルまで販売された。現代巨人の〝神〟が〝打撃の神様〟に並んだ。 川上氏について調べると「玉音放送の直後に素振りをした」「毎晩宿舎で素振りを欠かさなかった」など、バットスイングにまつわる逸話が多い。素振りは打撃の基本。坂本も「打者として一番、大事なのはバットを振ること」と語っていた。 シーズンオフに沖縄県内で行う自主トレーニングでは「気になることがあったときにすぐに振れるように」と、昨年から滞在先のリビングにバットを置き、就寝前に手に取ることも。ウエートトレーニングの合間にも、感覚が狂わないようバットを振る。 川上氏といえば、好調時に「ボールが止まって見えた」と語ったエピソードが有名だ。止まって、まではなくても、ゆっくりと見えるような感覚なら…? 坂本は「全然、なったことない」と笑って否定するが、〝神業〟なくして到達できない数字だ。(巨人担当キャップ・谷川直之)