人づきあいを楽にする5か条 一田憲子・わたなべぼん対談
一田 ところでインスタグラムとかXとか、SNSはやっています? わたなべ はい。でも、真剣に受け取りすぎると疲れるので、基本はナナメ読みするだけですが。 一田 わかります! 私は以前、あるコメントで悲しい気持ちになったことがあって……。今はいろんな人がいると受け流せますが。SNSは便利なコミュニケーションツールだけど、自分の正義を持ち込むのは怖いですよね。 わたなべ 私は先手を打って、メンションやコメント設定で自分に入る情報を制限しています。
親しき仲でも、ちょっとした心遣いを。
一田 家族や親戚づきあいはどうしていますか? わたなべ 夫の両親や義姉の家族とは、連絡も取り合っていますし、関係は良好だと思います。年に1度は家族旅行に出掛けたり、旅のお土産を送り合ったりもしています。 一田 素敵ですね! うちは実家の両親とずっと誕生日プレゼントのやりとりをしていたんですが、数年前に両親から、高齢になって買い物が大変だからやめようと言われて。今は、誕生日に下手くそな似顔絵を描いて、ファックスで送るのが恒例になっています(笑)。あとは、形式張ったことはしないけど、出張先で美味しいものを見つけたら届けることもありますね。 わたなべ うちも母の日は「海宝漬け」、父の日は「鰻の笹蒸し」を送っています。毎年同じものですが、結局は本人たちの好物が一番喜んでくれる(笑)。 一田 無理のない形で寄り添いつつ、時には感謝の気持ちを表すことは大事ですね。
わたなべ 家族であっても、友だちであっても、ちょっとした気遣いは大事だなって思います。 一田 人づきあいを整えるなら、マイナスしていくことも、プラスの方向性も両方不可欠なんですよね。というのも、最近、お節介ってなんだかいいなって思っていて(笑)。たとえば、友だちがインスタグラムで風邪をひいたとつぶやいたら、「大丈夫?」って一言レスをしたり、ご近所ならばスープを持って行ったり。ほんの少しのことでも、見返りを求めない心配りが、距離を縮めるきっかけになるような気がします。 わたなべ 確かに……。人づきあいを削ぎ落とせば、面倒なことが減り、自分の時間もできる。一方で、大切な友だちとの仲を深めることも、よりよい人間関係を築くためには必要ですよね。