ニコニコ、復旧には1カ月以上を要すると発表 動画や生放送データは無事を報告
KADOKAWAグループへの大規模なサイバー攻撃の影響で、6月8日早朝からサービスを停止しているニコニコ(ニコニコ動画やニコニコ生放送等の総称)の運営が、現在の状況をYouTubeにて報告した。 【画像】サービス全般が停止しているニコニコ 投稿された動画では、ニコニコ代表でドワンゴ取締役COOの栗田穣崇さんと、ニコニコサービス本部CTOの鈴木圭一さんが登場。 「ニコニコの復旧まで1か月以上かかる見込み」と現状を説明している。
相当数の仮想マシンが暗号化され、利用不可能な状態に
ニコニコの障害の原因について、鈴木圭一さんは、データセンター内が大規模なサイバー攻撃を受け、相当数の仮想マシンが暗号化され、利用不可能な状態になったと説明。 攻撃者のアクセスが確認されたため、サーバーの電源ケーブルや通信ケーブルを物理的に引き抜き、アクセスを封鎖していると現状を報告した。 復旧時期については「はっきりと断言することは難しい状態」であり、「サービスを一から再構築する」可能性にも言及。構築できたサービスから順次再開するが「最低でも1カ月」はかかると今後の見通しを伝えている。 また、これまでユーザーがアップロードしていた動画や生放送のアーカイブ等については、パブリッククラウド上で運用していたため、被害は受けていないという。
動画データをもとに「ニコニコ動画(Re:仮)」がリリース
動画の後半では、栗田穣崇さんも登場。 ニコニコチャンネルやニコニコチャンネルプラスの収益など、クリエイターへの補填について触れている。 また、動画の公開と同時に、無事だった動画データをもとに「ニコニコ動画(Re:仮)」をリリース。 一部の動画だけが提供される必要最低限の機能のみのバージョンだが、動画の視聴とコメントが可能となる。 なお今回の報告では、推測を伝えることを避けるため、ニコニコに限った内容であり、KADOKAWAグループ全体についての情報ではないと前置きされている。
KAI-YOU編集部