【MLB】 スクーバルとセールがサイ・ヤング賞選出 共に初 35歳セールは悲願の受賞 スクーバル満票
日本時間11月21日、MLBでは今季のサイ・ヤング賞が発表され、ア・リーグはタリック・スクーバル(タイガース)、ナ・リーグはクリス・セール(ブレーブス)が選出された。両リーグのサイ・ヤング賞投手が投手三冠を獲得した投手なのは2011年以来。 ア・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたスクーバルはメジャー5年目の28歳。高く評価されてきたポテンシャルがついに全面開花し、31先発(192回)、18勝4敗、防御率2.39、228奪三振、総合指標bWAR6.3とア・リーグ投手部門1位を総なめした。スクーバルの快投はタイガースにとって10年ぶりのプレーオフ進出を演出。レギュラーシーズンの9月19日から、プレーオフの地区シリーズ第5戦まで28.2回を連続で無失点に抑え、タイガースをあと1勝でリーグ優勝決定シリーズ進出というところまで導いた。 スクーバルは30票の1位票を全て集めて満票受賞。セス・ルーゴ(ロイヤルズ)が2位、クローザーのエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)が3位、コール・レイガンズ(ロイヤルズ)が4位、コービン・バーンズ(オリオールズ)が5位に入った。 そして、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたセールは、カムバック賞も受賞し、紆余曲折を経た末の念願の初受賞となった。今季からブレーブスに移籍するまではホワイトソックス、レッドソックスのエースとして活躍していたセールは、球界屈指の投手として活躍しながらも、サイ・ヤング賞とは縁がなかった。2012年から2018年まで毎年オールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞投票でも上位に入ってきた。特に308奪三振を記録した2017年は、後半戦の失速によってコリー・クルーバー(インディアンス)に逆転を許し、惜しくもサイ・ヤング賞投票2位に。しかし、チームを世界一に導いた2018年を境に故障と不振に苦しむようになり、このままサイ・ヤング賞を受賞しないままキャリアを終えるかと思われていた。その矢先、レッドソックスからブレーブスへトレードとなり、35歳にして投手三冠を獲得。悲願のサイ・ヤング賞を獲得した。 セールは26票の1位票を集めた。2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)には4票の1位票が入り、3位のポール・スキーンズ(パイレーツ)が2位票を1票獲得、4位のディラン・シース(パドレス)は3位票を6票獲得した。カブスの今永昇太にも7票の3位票が入り、5位にランクインした。