【新車】「メグロS1」72万500円で11/20発売! ミドルサイズのメグロは「W」とどう違う?
メグロらしさを生み出すメッキタンクとエンブレム
メグロS1独特の仕様が車体カラーだ。ボディは黒を基調にクロームメッキが施されており、タンクには手作業で色付けされたエンブレムを備える。エンジンパーツも鉄部品を思わせる耐熱黒塗装が施されており、サイドカバーやメーターには赤い「メグロ」ロゴをあしらっている。タンクのグラフィックはモデルとなった「メグロジュニア」に合わせ、タンクパッドと伸びあがった独特のデザインが採用された。
メグロ創業100周年を記念するメモリアルなシリーズへ
メグロは1924年(大正13年)に創業されたメーカーで、戦前は大排気量車を得意とする国内トップブランドの一つとして有名だった。戦後は他メーカー同様、中排気量クラスもラインナップしており、1950年から登場した250ccクラスの「メグロジュニア」シリーズは高性能で人気を集めた。しかし、ホンダやヤマハといった主要国内メーカーが育つにつれ、やがて経営不振となり、1964年にカワサキにより吸収合併され、そのブランドは消滅した。 しかし、その開発ノウハウはカワサキのバイク開発に引き継がれ、のちの名機「W1」が誕生。カワサキが二輪開発で世界と戦う力となった。そして2021年、カワサキはメグロブランドを、提携60周年の記念として復活。「W800」のバリエーションとして「メグロK3」を発売した。そして2024年、メグロ創業100周年を記念して登場した、新たなメグロが「メグロS1」なのだ。モデルとなったのは250ccの1965年の「メグロジュニアSG」で、実に59年ぶりとなる後継機といえる。 メグロS1の価格は72万5000円と、W230(64万3500円)に比べれば約8万円も高価だ。しかし細部までぬかりのないディテールとスタイル、そして歴史的バックボーンを背負うブランドには、その価値があるといえるだろう。
メグロS1(2025)主要諸元
・全長×全幅×全高:2125×800×1090mm ・ホイールベース:1415mm ・シート高:745mm ・車両重量:143kg ・エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒232cc ・最高出力:13kW(18PS)/7000rpm ・最大トルク:18N・m(1.8kgm)/5800rpm ・燃料タンク容量:11L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=90/90-18、R=110/90-17 ・価格:72万500円(税込価格)
Webikeプラス編集部