国際数学五輪に2年連続出場へ 松本深志高2年の狩野慧志さん「金メダル目標」
長野県松本深志高校2年の狩野慧志(かのうさとし)さん(16)=松本市寿北3=が、国際数学オリンピック(IMO)に2年連続で日本代表として出場することがこのほど、決まった。狩野さんは「最低限、金メダル。できれば満点を取りたい」と目標を語っている。 65回目となる今年のIMOは、7月11~22日に英国のバースで開かれる。狩野さんは昨年、千葉県で開かれた第64回IMOで見事銀メダルを獲得した。だが、あと1点で金メダルに手が届く成績だったことから悔しさもあり、今回は「金メダル」をまず目標に掲げ、昨年の大会で5人いた「満点」獲得も目指す。 今年の予選には、国内約8000人の中高生が出場した。狩野さんは予選出場者のうち、成績上位200人程度が進める本選で見事1位になり、昨年以上の好成績を収めた。本選の上位30人が参加できる選考合宿で上位6人に入り、2年連続の代表となった。 大会に向け、狩野さんはオンラインでIMOの過去問や米国のIMO選考合宿の問題などを解いている。机に向かって勉強するだけでなく、時間があれば頭の中で問題について考えることも多いという。「イギリスが開催国というのは楽しみ。昨年はほかの国の人とあまり話せなかったのでいろいろ話したい」と交流も楽しみにしている。
市民タイムス