史上4チーム目の3連覇懸かる王者Honda、富士通、トヨタ自動車の「3強」旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOらが追随/ニューイヤー駅伝
3強」を追う旭化成、黒崎播磨、三菱重工、GMOら
これら「3強」に割って入るのは簡単ではなさそうだが、九州勢をはじめ正月決戦に向けて調子を上げてきたチームがいくつもある。 その筆頭格が最多25回の優勝を誇る旭化成だ。前回は16位に沈んだが、東京五輪10000m代表のエース・相澤晃の復活が何よりも大きい。日本選手権10000mでは3位ながら、自身の日本記録を上回る27分13秒04をマークした。 あとは、11月以降の競技会10000mで好記録を出した葛西潤、井川龍人、長嶋幸宝らルーキーたちが初陣で力を発揮できるかどうか。鎧坂哲哉、村山謙太ら17年から20年の4連覇を牽引したベテランたちと融合できれば、4年ぶりの頂点が見えてくる。 九州実業団駅伝王者の黒崎播磨も底力がある。12月3日の福岡国際マラソンで2時間7分23秒のセカンドベストをマークした細谷恭平、田村友佑、土井大輔らを軸に、優勝候補に挙げられながら14位と入賞を逃した前回の雪辱を期す。 前回4位・三菱重工の主力はブダペスト世界陸上マラソン12位の山下一貴、井上大仁、林田洋翔。毎年、ニューイヤー駅伝にしっかりと合わせてくるチームだけに、2月、3月のMGCファイナルチャレンジに弾みがつく結果を出してくるだろう。 前回5位のGMOインターネットグループも、出場5回目にして初の頂点へ充実。プレイング・ダイレクターを務める大迫傑(Nike)、吉田祐也ら日本人選手の層が厚く、オレゴン世界選手権5000m銀メダリストのヤコブ・クロップを擁する強みを生かす展開に持ち込めるか。 このほか、前回6位のSGホールディングス、前々回2位の地元SUBARU、関西、中国をそれぞれ制したNTT西日本、中国電力、入賞実績のあるロジスティード、ヤクルト、JR東日本などが、8位入賞ラインで激戦を繰り広げそう。九電工はMGCで2位に入ってパリ五輪代表内定を決めた赤﨑暁、同6位、8位の堀尾謙介と大塚祥平、駒大卒のルーキー・山野力らがそろい、2012年(5位)以来の入賞へ勢いに乗る。 2024年最初の「駅伝日本一」をつかむのはどのチームか。パリ五輪イヤーの幕開けにふさわしい熱戦に注目が集まる。 レースは2024年1月1日、午前9時15分スタート。TBS系列で午前8時30分から生中継される。 ※一部、表記を修正しました
月陸編集部