【バレー】成長続ける西山大翔(パナソニック)を見守る兄貴分 トーマス・ジェスキー「自分の若いときと似ていて、弟のよう」
アメリカ代表や、5ヵ国を渡り歩いたクラブシーズン。世界トップレベルでプレーを続けるなかで、能力があっても力を発揮できなかったり、挫折してしまった者。さまざまな選手と関わってきた。 「いろんなバレー人生を見たからこそ、西山選手のバレー人生がどのぐらい大きくなるかが見えます。いい方向にいくように一緒に連れていくのがいちばんの目的。なるべくプラスにいくように案内しているという感じです。 西山選手は大学を途中で辞めて、プロの世界まではほかの人とは違う道でしたが、それは全然いいことだと思います。いっぱい努力すれば誰も止められないくらいポテンシャルがある。一緒にプレーできることは非常にうれしくて、いいことしかないです」 そうたたえる一方で、「あとは単純に彼がどのくらい努力するかという問題。まだまだ経験不足なところがあって、試合に出ないといけないと思います」とシビアに語る。 西田のベンチアウトが続くなか、西山は2月23日の日鉄堺BZ戦から6試合連続でチーム最多得点を記録。24日の試合後、決意を口にした。 「今はチームのみんなに支えてもらっている状態なので、自分で変えられる部分は変えていきたいです」 3月16日(土)、17日(日)のJTサンダーズ広島戦を終えると、いよいよV・ファイナルステージへ。その一瞬一瞬の奮起が、ジェスキーの想像を上回る姿に成長させる。 西山大翔 にしやま・ひろと/2003年3月4日生まれ/身長193㎝/最高到達点350㎝/東海大付相模高(神奈川)出身/アウトサイドヒッター 文/田中風太(編集部) 写真/山岡邦彦(NBP)
月刊バレーボール