「はるかのひまわり」満開 命の尊さ伝える、和歌山県田辺市龍神村
和歌山県田辺市龍神村殿原で、「はるかのひまわり」が黄色い大輪の花を咲かせている。このヒマワリは、阪神大震災で犠牲となった女児にちなんで名付けられ、全国各地で種が受け継がれており、殿原では3年前から住民が育てている。 【良い睡眠で、大きな夢を 大谷選手からマットレス、和歌山県南部高校龍神分校に届くの記事はこちら】 「はるかのひまわり」は、震災で亡くなった神戸市の小学生の自宅跡に咲いていたヒマワリ。種の配布に取り組んでいる「はるかのひまわり絆プロジェクト」(神戸市)によると、災害の悲惨さと命の尊さについて再考する機会を持ってもらい、防災への取り組みや故郷を守り育む心を醸成することを目的としている。 殿原では杉本町子さん(74)が自宅前で育て始めて、毎年採れた種を植えている。今年は6月初めに、昨年採れた種を植えたところ、35本ほどが成長した。 杉本さんは「今年も無事に花が咲いて良かった。今は、いつどこで災害が起こるか分からない。この花を見ると、はるかさんのことや、防災についても考えさせられる。『はるかのひまわり』を絶やさないように、種を採ってまた来年も植えたい」と話した。
紀伊民報