福島市の宍戸迪翠(ゆうすい)さん文部科学大臣賞 第42回日本刻字展
日本刻字協会の第42回日本刻字展で、福島市の宍戸迪翠(ゆうすい)さんが最高賞の文部科学大臣賞に選ばれた。協会によると、女性の文科大臣賞受賞は初めて。 宍戸さんの受賞作は「龍従雲」。カツラの板を文字が浮き出るように刻み、文字の部分に光彩箔(はく)を漆で貼り、色の変化を出した。出品741点の中から栄誉に輝き、宍戸さんは「予想を超える評価に驚いている。刻字の魅力を伝え、楽しむ仲間が増えるよう努めたい」と語った。現在、日本刻字協会理事、県刻字協会副会長、県書道協会事務局長などを務め、華道の龍生派県支部長としても活躍している。 日本刻字展は26日まで東京都美術館で開かれ、23日に授賞式と受賞者ギャラリートークがある。 主な賞では、福島県から桂華賞に佐藤光義さん、中日青年交流中心賞に鈴木良翠さんが選ばれた。