『ロマサガ3』『マリオRPG』…本編だけじゃない「ミニゲーム」も面白かった「スーファミ名作ゲーム」
■ハイスコアを狙え!『スーパーマリオRPG』
2023年11月に、Nintendo Switchでリメイクが発売された『スーパーマリオRPG』も、本編とミニゲームのどちらも完成度が高い作品としてスーファミ時代から評価が高い一本だ。 任天堂とスクウェアによって共同開発された同作は、ターン制RPGをベースに、『マリオ』のアクション要素も加わった個性的なタイトルで、ミニゲームもこれでもかというほどたっぷりと収録。 「ワイン川くだり」や「ブッキー坂」「パタパ隊の崖登り」などは、アクション要素が強めのミニゲームになっている。ハイスコアを狙うとかなりシビアになるがちょうど良い難易度で、ストーリーの邪魔をすることなく、アクションゲーム好きを唸らせるクオリティとなっている。 「ばくれつカブトムシ」は、甲羅が連鎖して爆裂するときの破裂音と1UP音が心地よく、ハイスコアもガンガン上がり爽快感が味わえる。ハイスコアを取っても本編に何も影響しないものの、つい時間を忘れて没頭してしまう名作ミニゲームだ。 他にも本編の戦闘と兼ねることができる「スーパージャンプ」の100回チャレンジや、1度しか遊べない「結婚式の王冠」といったミニゲームも合わせると、その数は20種類ほどある。
■『タイムパイロット』もできる異色作『がんばれゴエモン きらきら道中』
シリーズのほとんどがミニゲームの宝庫であるコナミの『がんばれゴエモン』シリーズ。今回は、その中でも特にミニゲームが熱かった1995年12月発売のシリーズ第4作目『がんばれゴエモン きらきら道中 僕がダンサーになった理由』を振り返りたい。 『きらきら道中』はそれぞれのキャラクターパートがあったり、また物語や世界観がシュールギャグ的なものだったりと、シリーズの中でも異色の作り。そしてボス戦がいつものロボ戦ではなくミニゲームになっており、各ステージのボスの数と同じ5本のミニゲームと、隠しミニゲーム1本の、合わせて6本が用意されている。それぞれジャンルが違っていて、かつゲーム性も高い良作ばかりだ。 たとえば「ふすまのぞきクイズ合戦」は、ふすまの向こうに横切る物体が何かを当てるクイズゲームで、ミカンとユズ、ヒトデとホシといった紛らわしい物や、謎のオヤジが出てきたりする。なので、他にどんな物が登場するのだろうと、ついつい何回もやりたくなってしまう。 隠しミニゲームである「タイムパイロット」は、1982年に発売されたコナミのシューティングゲーム『タイムパイロット』のアレンジバージョン。ゲーム性はほぼそのままに、グラフィックがスーファミ仕様にアップデートされている。こちらもやり込み甲斐と中毒性が高く、何度もチャレンジしてしまう。 「タイムパイロット」には本作限定のラスボスが控えているのも必見だ。隠しミニゲームの限定ラスボスという存在は、かなりレアだろう。 この記事で紹介した3作品は、どれも本編そっちのけでハマれるミニゲームが多数収録されている。もちろん本編のほうも、ちゃんと面白い作りとなっているのが好印象である。
ファンキキ