検察庁に身柄を送られる田中正満容疑者50歳（21日午前、札幌西警察署）

　去年、札幌市西区で不正に改造された車からタイヤが外れて女の子に当たり、車の所有者と運転手が逮捕された事故で、所有者の男は事故以前から「車の異変を感じていた」などと話していることがわかりました。 自称、江別市の会社員の田中正満月容疑者50歳は去年11月、札幌市西区で所有する軽乗用車の点検を怠ったまま、知人の男に運転を依頼し、脱落したタイヤが４歳の女の子にあたり重傷を負わせた疑いで、21日身柄を検察庁に送られました。

事故現場（去年11月　札幌市西区）

　４歳の女の子はいまも意識が戻っていません。 田中容疑者は、知人で事故当時に運転していた50歳の男と去年10月に軽乗用車を不正に改造した疑いも持たれています。 警察によりますと、２人は調べに対し、容疑をおおむね認めているということですが、田中容疑者は車を改造してから事故当日までのあいだに「車の異変を感じていた」などと話していることがわかりました。 警察は、田中容疑者が知人の男に車の状態を確認するよう頼んだため当日、知人の男が運転していたとみて調べています。