「菰野-南陽工戦みどころ」2年生中心の両チームが、それぞれが大先輩のOBへ捧げる勝利に挑む【大会3日目第3試合】
9日、大会3日目第3試合は、よく似たチームカラーの対決となった。16年ぶりの出場となった菰野(三重)と、14年ぶりの出場となった南陽工(山口)。菰野は春夏通じて初の甲子園勝利、南陽工は1978年以来、夏の甲子園2勝目を狙う。 【トーナメント表】甲子園大会 2日目までの結果一覧 菰野はスタメン全員が2年生。南陽工はスタメン中、6人が2年生という、両チームともに「若いチーム」。久しぶりの甲子園で、2年生がどこまで自分本来の実力を出すことができるかが鍵になりそうだ。 南陽工は夏甲子園に初出場した1978年に初勝利を挙げている。当時のエースは、のちに広島で「炎のストッパー」と呼ばれ守護神として活躍した津田恒実さんだった。津田さんの座右の銘「弱気は最大の敵」は、チームスローガンとして浸透し、最後まであきらめない戦いにつながっているという。ちなみに、1978年の初戦で勝利した相手は今回の菰野と同じく、三重県勢の宇治山田商だった。 菰野OBで、現在阪神で活躍している西 勇輝投手は、前回出場の16年前のエース。初戦で仙台育英(宮城)に1対4で敗れている。甲子園初勝利を挙げて、大先輩の西投手に届けるつもりだ。