音楽家・反田恭平の愛しの1台とは
さまざまな分野で活躍する各界の著名人が、愛するクルマについてたっぷりと語る。第7回は世界的ピアニストにして、指揮者、起業家などの顔を持つ反田恭平がBMWとともに登場! 【写真を見る】反田さんと愛しの1台(18枚)
走るコンサートホール
音楽家の反田恭平さんが運転免許を取得した経緯がおもしろい。 「3年前に、BMWがスポンサーをしている『GoNEXT-未来へ駆けぬける-』という数分間のミニ番組への出演オファーをいただきました。“免許を持っていない”と、伝えると、それでもいいから、と」 撮影で静止したBMW「X7」の運転席に座った反田さんは、猛烈に感動した。 「広々としているしラグジュアリーだし、自分で運転したいと思い、免許を取るからBMWのブランド・フレンドにしてくださいと売り込みました(笑)」 最初に乗ったのが「X7」で、「4シリーズ」や「Z4」を経て、いまは「M850i xDrive」。「とにかく、V8エンジンの音が好きです。特にエンジンを掛ける瞬間の音には、ロマンがあふれています」 いっぽうで、ゆったりと走る時の静かさもうれしいと反田さんは言う。 「窓を閉めるとスタジオみたいで、いまトライしている曲や、レコーディング中の曲を聴くと最高です」 このクルマで聴くのにぴったりの曲を尋ねると、「うーん」と、天を仰いだ。 「最新の音楽に接していたいのでヒゲダン(Official髭男dism)からK-POPまでなんでも聴きますが、ブラームスの交響曲第1番ですね。低い音がよく鳴るサウンドシステムなので、冒頭の荘厳さがぴったりだと思います」 V8の音とブラームス。このクルマは、走るコンサートホールでもあるのだ。
反田恭平(音楽家)
1994年生まれ。高校在学中の2012年、日本音楽コンクールで第1位入賞。2021年にショパン国際ピアノコンクールで第2位受賞。 WORDS BY TAKESHI SATO PHOTOGRAPH BY HIROMITSU YASUI (WEEKEND.) STYLED BY MARIKO KAWADA HAIR STYLED & MAKE-UP BY MAYUMI MURATA