<花咲舞が黙ってない 最終回>菊地凛子“昇仙峡”と劇団ひとり“半沢”が高みを目指す最後に続編期待の声
今田美桜が主演を務めるドラマ「花咲舞が黙ってない」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第10話が6月15日に放送され、最終回を迎えた。「腐った銀行を変える」という思いで駆け抜けた舞(今田)。ラストで、舞と共に戦った昇仙峡(菊地凛子)と半沢直樹(劇団ひとり)の両者から出た共通の宣言も視聴者の胸を熱くした。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】「花さき」での食事シーンは癒しのひとときでもあった ■「花咲舞が黙ってない」を新キャストで放送 同ドラマは、銀行を舞台に不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿が痛快なエンターテインメント作品。2014年、2015年に杏が主演した、池井戸潤の小説「不祥事」が原作の前ドラマ後に出版された新作小説の物語を新たなキャストでつづる。 支店を回って小さな問題に対処する臨店班となった舞の上司でバディとなる相馬健を山本耕史、舞が務める東京第一銀行の経営企画部に所属するエリート中のエリートである昇仙峡玲子を菊地凛子、昇仙峡に銀行の不祥事を隠蔽する任務を命じる経営企画部長・紀本平八を要潤、舞の叔父で「酒肴処・花さき」店主の花咲健を上川隆也が演じる。 ■第5話以来の半沢直樹登場に沸く 舞が昇仙峡、相馬と協力し、紀本とその派閥の行員たちがインサイダー取引を行い、そこで得たお金を大物政治家に流していることを暴いた最終話。 舞たちの銀行と合併を控える産業中央銀行の半沢直樹(劇団ひとり)も、紀本がインサイダー情報を使って私腹を肥やしていた証拠を提示する展開となり、舞は感謝した。 「とんでもない不正を隠ぺいされたまま合併されるのは迷惑ですから」と言う半沢に、「でもこれでうちの銀行もきっと変われます」と舞。 すると半沢は「甘いな」とつぶやいた。「東京第一銀行だけだとお思いですか?うちだって腐ってますよ。だから僕は、東京中央銀行(※合併後の銀行)の頭取を目指します」と宣言した。 同じ原作者による人気キャラクターの半沢が第5話で登場した際は、舞たちを出し抜くようなところが垣間見えて、本作では「悪役?」という声も視聴者から上がっていた。だが、そのときも「お客様の利益」を考えたものであって、今回も銀行への熱い思いがあることが分かった。 ■かっこいい昇仙峡の今後が見たい! 一方、亡き恋人の遺志を継いで紀本の悪事を暴くことができた昇仙峡は、本当の笑顔を取り戻すことができた。そして、前に進んでいる。 東京第一銀行と産業中央銀行の「合併準備委員会」のメンバーになったという昇仙峡に、「すごいじゃないですか!昇仙峡さん、ホントに頭取目指したらどうです?」と舞が言うと、昇仙峡は「そのつもりだけど」と力強く、笑顔で返した。 これまで4年もの間、紀本のそばで悪事を暴く機会を狙ってきて気を張る日々だっただろう。そこから解放され、新たな一歩を踏み出した様子は、晴れやかな笑顔から十分に感じ取ることができた。演じる菊池の演技のうまさにもよるところだ。 視聴者からは「昇仙峡さんが頭取目指すのを応援したい!」「昇仙峡さんかっこいい」「半沢さんと昇仙峡さんが頭取争いをする続編ありませんかね?」との声が上がっていたが、続編あるいはスピンオフのかたちで昇仙峡vs半沢の戦いを期待したくもなる最終回だった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部