日本生命、劇的勝利で6シーズン連続のファイナル進出 シングルスで2勝の早田ひな「ほんの少しの差」
<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズンプレーオフ 日程:3月22~24日 場所:代々木第二体育館> 23日、ノジマTリーグ2023‐2024シーズン女子プレーオフセミファイナルが開催され、レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフと同3位の日本ペイントマレッツが対戦した。 昨シーズン惜しくも5連覇を逃した日本生命と、2シーズンぶりのファイナル進出を狙う日本ペイント。第1マッチのダブルスは、日本生命がソンメイヨウ/ソンイジェンペア、日本ペイントが橋本帆乃香/佐藤瞳ペアを起用した。 ゲーム序盤はソンメイヨウ/ソンイジェンペアが流れを掴み、8-4までリードを広げるも、そこから橋本/佐藤ペアが5連続ポイントで9-8と逆転し、そのままの勢いで第1ゲームを奪取する。続く第2ゲームは一進一退の攻防が繰り広げられ、ソンメイヨウ/ソンイジェンペアはデュースまで粘るも、最後は橋本/佐藤ペアが13-11で勝ち切り、ゲームカウント2-0で勝利。日本ペイントが貴重な先制点を挙げた。 第2マッチでは、赤江夏星(日本生命レッドエルフ)と橋本帆乃香が対戦。1月の全日本選手権でシングルス3位入賞を果たして勢いに乗る赤江は、橋本のカットに苦しみながらも、第1、第2ゲームを連取する。しかし、続く第3ゲームは序盤にペースをリードを広げた橋本が奪取し、第4ゲームも橋本が逆転で制して、勝負は最終第5ゲームにもつれ込む。 第5ゲームでは序盤に赤江が2連続失点で6-8と劣勢に立たされ、すかさずタイムアウト。悪い流れに呑まれそうな展開だったが、タイムアウト明けの1点を赤江が奪うと、そこから3連続ポイントで9-8に。橋本も1点を返して9-9とするも、勢いに乗った赤江が2点連取し、11-9で勝利。赤江がフルゲームの激闘を制して、日本生命がマッチカウント1-1とした。 第3マッチでは早田ひな(日本生命レッドエルフ)と横井咲桜(日本ペイントマレッツ)が対戦。第1ゲームは横井が11-7で制するも、早田が第2ゲームから怒涛の3ゲーム連取を見せ、ゲームカウント3-1で勝利。日本生命がマッチカウント2-1とし、ファイナル進出に王手をかけた。 このままの勢いで勝ち切りたい日本生命だったが、第4マッチでは今シーズンシングルスで8勝を挙げている大藤沙月(日本ペイントマレッツ)がハンシキ(日本生命レッドエルフ)をストレートで撃破。日本ペイントがマッチカウントを2-2とし、勝負はビクトリーマッチにもつれ込む。 ラストのビクトリーマッチでは、早田と横井による第3マッチの再戦が実現。互いに点を奪い合う展開が続くも、早田が先に10-8でマッチポイントを握る。そこから横井に1点を奪われるも、最後は早田のバックドライブを横井がオーバーして試合終了。日本生命がビクトリーマッチまでもつれた大激戦を制して、24日のファイナル進出を決めた。