10日に「松阪もめん物語」 市産振センターで 小中高校生らショーや販売 三重
三重県松阪市の伝統工芸品・松阪木綿の伝承とPRを目指す松阪もめんフェスティバル実行委員会(委員長=吉田正博・駄菓子のあいや店長、約20人)は、10日午前10時から午後4時ごろまで、同市本町の市産業振興センターで「松阪もめん物語」(入場無料)を開催。市内の小中学生や松阪地区の高校生、松阪木綿関係団体などが展示やショー、対談イベントを行う。10月31日には中高生らが市役所に竹上真人市長を訪問しPRした。 前身の松阪もめんフェスティバルから数えて19回目。「(昨年までは会場が分散していたが)今年は産振センターに全てを集約しましたので、産振センターに来ていただければ全部見れる」と吉田委員長(72)があいさつした。 この日は、実行委員会メンバーの松本吉弘NPO法人松阪歴史文化舎副理事長、荘司貴子ゆうづる会会長、東村佳子ミズ・ネットワーク松阪副代表と、私立三重高校生2人、県立松阪商業高校生2人、県立松阪高校生1人、引率教師らが市役所を訪れた。 当日は3校の他、市立鎌田中学校、県立相可高校、県立飯南高校、県立松阪工業高校、市立久保中学校、県立松阪あゆみ特別支援学校、市立第一小学校、市立殿町中学校、私立三重中学校も参加する。 松阪高校は放送部の2人と市立歴史民俗資料館の杉山亜沙佳学芸員による「松阪もめん対談『松阪もめんが紡ぐ時間と空間』」を、同センター3階で午後2時半から開催。登壇する同校2年の川口温花(はるか)さん(16)は「あまり知られていない松阪木綿の歴史を市民の皆さんに伝えられたら」と意気込む。 三重中学・高校は当日、会場と周辺で松阪木綿の衣装を着てガイド。松阪商業高はSBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)のメンバーが松阪の特産品を販売する。 その他、鎌田中の吹奏楽部がオープニングで演奏、飯南高應援團(おうえんだん)と美術部が緑茶ラテなどを販売、松阪工業高繊維デザイン科はセンター3階で午後1時15分からファッションショー「松阪MOMEN+」など。 ゆうづる会は、初の試みとして第1回松阪縞(じま)デザインコンテスト2024(しまコン)を計画している。